★2 | 一面的な人生観しか持てない主人公の、最後の放言で明らかになるナルチシズムが無惨。取り囲むスノッブ連のなかでも一番馬鹿なのは主治医で、依存症患者を病院から放り出す当時の医療レベルが嘆かわしい。 [review] (寒山拾得) | [投票] |
★3 | 気が滅入ります [review] (ころ阿弥) | [投票(2)] |
★4 | 作家である男は、精神病院らしき所に入っている。女がいないと、淋しくて
生きていけないというヒモ野郎。男は、過去の女たちに会いに、パリに行く・・・。 [review] (Linus) | [投票(3)] |
★3 | 堂々とした映画だが衝動は感じられない。ジスラン・クロケ撮影の冷徹なこと! (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 彼が新しく人に会うたび、彼とその人の距離が絶望的に遠いのがわかり、たまらなくなる。人生がどうのこうのという会話の全てがむなしくて、そんなことを言うよりも心をこめて彼を抱きしめてあげてよ、と思った。 [review] (なつめ) | [投票(8)] |
★4 | 「僕は平凡になるのが怖いんだ―君は十年来平凡だよ」。腐ったプチブル青年の末路。別れを告げる友人のいるだけ仕合わせだ。 (鷂) | [投票(6)] |
★3 | 若かった頃の自分の写真を見るような、照れくささとか恥ずかしさに似た感情を抱いてしまいました。 [review] (づん) | [投票(3)] |
★5 | 強固なまでに内省的で文学臭ふんぷんたる出来だが、惚れ惚れするくらいに堂に入ってる。トーマス・マン「魔の山」めいたサナトリウムの似非会話の空疎。クロケのモノクロームの艶とサティの前衛。幾多の最高品質が融合した正真正銘の傑作。 (けにろん) | [投票(1)] |