★4 | 見事な脚本構成を得て舛田利雄の活力あふれる画面づくりが生きる。さらにアイドルから脱皮して俳優たらんとする石原裕次郎と浅丘ルリ子が醸しだす湿気を含んだようなストイックさが、浪花節的情緒に陥ることなく近代的な情念を漂わせる。
(ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 深い奥行きのロングと、スタッカートのようなリズムで刻まれるショート・カットの混在する、絶妙のカメラワーク。ほぼ全編を包むギター・ソロの哀調を帯びた劇伴音楽。無駄な台詞を排した、知る限りのムードアクション・シリーズの最高峰だ。可憐な少女から愛に突き動かされる女までを熱演した浅丘ルリ子のベスト・アクトも忘れ難い。 (水那岐) | [投票(2)] |
★4 | 格好つけて結局未練タラタラやったんかいという展開が真ノワール的感興から遠ざけるかと思うそばから揺り戻すニヒリズム。最強なルリ子も展開の穴を補強した。豊穣で強靱な漲る画面の充実度は滅多にない見物で初源的モンタージュも又一興。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | よく出来ていると思う。浅丘ルリ子がベッドでヒールを脱ぐ所なんか、凄く色っぽい。 (ユージ) | [投票] |
★2 | 浅丘ルリ子って溌剌としている時の方が圧倒的に美しい。なぜ彼女に選択肢が二つしか与えられないのか、わかんない。 (G31) | [投票] |
★4 | 浅丘ルリ子の納得性の無さや横溢する御都合主義はこの際もうどうでもいい。この徹底してリリカルかつ陰鬱な演出とルックの統一はとにかく凄いじゃないか。石原裕次郎は勿論、二谷英明の熱演も良いが金子信雄が実に美味しい役。日活ムード・アクションの最良作の一つであることは間違いない。 (ゑぎ) | [投票(2)] |