岡本麗の映画ファンのコメント
緋牡丹博徒 お命戴きます(1971/日) |
この藤純子は菩薩のように美しい。結城(鶴田浩二)一家に草鞋を脱ぎ子供と戯れるつかの間に見せる母の顔。一転、はだけた黒髪振り乱しドスをふるう修羅の顔。止めの返り血受けながら、子供の視線で我に返って見せる恥じの顔。全てひとりの女の顔なのだ。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] | |
『ゴジヘド』と同年製作が意味をもつ公害問題が映画のモチーフをも浸食したメルクマール。シリーズ中では本流とは言えないかも知れないが、背景の荒みと穢れの陰影が末期感に感応し藤純子の殺陣に於けるシリーズ最高の濃厚なエロティシズムを引き出した。 (けにろん) | [投票] | |
このシリーズの中でも加藤泰の作家性が最も色濃く表れた作品。これでもかこれでもかと凝った構図が連発されて、ややしんどく感じないでもない。 [review] (ハム) | [投票(5)] | |
ラスト10分、とてつもなく美しく強く、そして哀しい「お竜さん」が見れる。斬られた喪服から鮮血とともに緋牡丹が覗く、これをエロティックと呼ばずに何というのだろう。 (sawa:38) | [投票(1)] |