★5 | 全篇を遍く覆う不穏な空気をキャスティングの妙が完璧にミスリードするのだが、その果てから予想外の信義則が表出する。利己主義に蹂躙された世界が向かうべき理想郷。マクドナーが心を篭めて書いた3通の書簡こそ真髄だし託されたハレルソンも絶妙。 (けにろん) | [投票(12)] |
★4 | ラストもいい。このラストでポイントを上げる。このカットで終わればいいな、と思っているカットで終わる。
[review] (ゑぎ) | [投票(9)] |
★5 | 多面性という言葉の意味を強く考えさせられるし、アイルランド系イギリス人によって描かれるアメリカという、今作そのものがすでに多角的な視点によって成されていて深みを作り出している。 [review] (HAL9000) | [投票(1)] |
★4 | 個から見ればとんでもない出来事でも全体から眺めれば些細なことであり、多種多様な正義が入り乱れることによって事態は混乱し、善意は悪意へと姿を変え、解決には寛容と赦しが不可欠であり、しかしそこに至るのは相当困難なのが人間なんだなって、なんかすごーくいっぱい考えちゃいました。 [review] (K-Flex) | [投票(2)] |
★5 | 感情的でエキセントリックな怒りに支配されている者こそ、実はどうしようもなく繊細な心情の持ち主だという矛盾。世の中の多くの“こじれ”の根っこは、この人間的な弱さが生む矛盾につながっていくのだ。実に志が高く、かつ正直な憎しみと悲しみについての物語だ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(13)] |