★4 | 実験精神あふれる市川崑の『晩春』はにぎやかだ。突進する京マチ子に、ポップに弾む野添ひとみ。晩節のはずの父親(佐分利信)には哀切さなど漂わず実にしたたかで、若い男(菅原謙二・ 川口浩)どもはみな軽い。和子(若尾)は、ため息まじりにたたずむばかり。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | 市川崑のモダンなセンスが光る恋愛劇。ぶっきらぼうにとびかうセリフが妙に可笑しい。 (鷂) | [投票(2)] |
★4 | 『晩春』『有楽町で逢いましょう』をネタに、掛け合い台詞を短いカットで見せる慌しさが可笑しい。菅原謙二や川口浩の相槌をバッサリ切って繋いだ編集には爆笑した。生活感の希薄な演出なのにマッチを擦ってコンロに火をつける若尾の仕草にはつい見とれてしまう。 (shiono) | [投票] |
★4 | 台詞回しから意味を剥ぎ取る無機質なロボットトーク演出が却って沈黙の雄弁さを引き立たせる。ここでも市川崑の発想は奔放だ。望んだ相手との結婚が果たされない「すれちがい」の物語を軽喜劇に仕立て収めてしまう技術水準も高いが、後年の『秋刀魚の味』を見ても明らかなように、小津はもっと残酷で鋭い。 (3819695) | [投票(1)] |
★4 | 小津作品が豆腐だとしたらこれは揚げ出し豆腐かな。[フィルムセンター] (Yasu) | [投票(1)] |
★5 | これって真面目に観ちゃいけないのね。だって、若尾文子サンがなんだか可哀想。 [review] (青山実花) | [投票] |
★3 | 冒頭の、女子社員について会話する3人の男子社員(一人は田宮二郎。まだ柴田吾郎時代)のシーンからぶつ切り科白と奇妙な間。しかし科白も演技も品がない。オフィスビルの外観や料理屋の看板の空ショット、短い科白の反復等はあるが、構図は縦横無尽だ。 [review] (ゑぎ) | [投票] |