★4 | 月給泥棒(1962/日) | 岡本監督の理屈ぬきで楽しめるコメディ作りの資質は、この頃ピークを迎えていたのではないか。ジェリー伊藤が真に迫るニセ外人ぶりを発揮して秀逸。宝田明もなかなかの洒落男ぶりである。 | [投票] |
★4 | 斬る(1968/日) | 仲代達矢はサムライ退屈男。高橋悦史にサムライ人生のくだらなさを説き続ける。しかし中村敦夫や岸田森の人生には華があり浪漫がある。そこらを超越した気分にはなるなよ、仲代。 [review] | [投票] |
★5 | 侍(1965/日) | のちのちの『助太刀屋助六』に通ずる殺しの意味合い。ただしこちらは極めて凄絶である。三船の雇い主となる(すなわち父代わりの)伊藤雄之助の冷酷さを顕わにした顔貌が、三船にとってはあまりにも哀しすぎ、ラストシーンの三船の表情が哀れを極める。 | [投票] |
★3 | 殺人狂時代(1967/日) | その魅力といったらドイツ語を操り、スペイン式決闘に興じる天本英世の美学に尽きる。ただし喜劇としてはギャグが空回りして笑えなかった。やはりギャグはナマ物だ。 | [投票(1)] |
★4 | 吶喊(1975/日) | んだなや、イグサ(戦)のおんもしれェトゴロさゆうたら、砲弾ビュンビュン飛んでくるトゴロでオナゴの柔肌さ抱いで、オノレの縮こまったキンダマに未来のワラシ子さたっぶり充填されでるのを実感するコドだっちゃね〜。嘘だ思うならやっで見れ、このホデナスがァ。 | [投票] |
★4 | 血と砂(1965/日) | 全くもって出鱈目な戦記である。だが少年兵たちの奏でていたのが「聖者の行進」だから良かったのだ。「海ゆかば」だったらラストの凄絶さと寂寥感は出なかったであろう。葬儀屋のキャラもいい。 | [投票(2)] |
★3 | 江分利満氏の優雅な生活(1963/日) | 人生を語る時、つねに戦争に絡めてクダを巻くオジサンに父の世代は共鳴したのだろう。こちらはというと珍しく真人間の天本英世、同僚の科特隊のみなさん、トリス小父さんめいたサントリーのCMふうアニメばかりに目を潤ませていたが。…いや、これが今のオジサン趣味というヤツなのかねえ。 | [投票(1)] |
★4 | 戦国野郎(1963/日) | 部隊からつかず離れず、胸に一物の佐藤允が痛快丸齧り、何ともいい味。マジメ人間の枠から離れられない加山よりはヒーローに欲しい人材なのだが…まあ、話の都合上仕方ないか。星由里子、水野久美とも烈婦ぶりが勇ましく、そしてちょっとした仕草がたまらなく可愛い。 | [投票(1)] |