コメンテータ
ランキング
HELP

「強引な男・相米慎二の仕事」(ぽんしゅう)の映画ファンのコメント

光る女(1987/日) ラブホテル(1985/日) 雪の断章 情熱(1985/日) 台風クラブ(1984/日) ションベン・ライダー(1983/日) 魚影の群れ(1983/日) セーラー服と機関銃(1981/日) 翔んだカップル(1980/日) お引越し(1993/日) 東京上空いらっしゃいませ(1990/日) 夏の庭 The Friends(1994/日) あ、春(1998/日) 風花(2000/日)が好きな人ファンを表示する

無伴奏(2015/日)************

★3行き先知れずの窓のない列車内を思わせる喫茶店内。産道を遡り行きつく子宮のような竹藪の奥に潜む薄暗い茶室。そんな「途中」を象徴する装置の閉塞性や、細かな画面の切り返しと硬質な書き言葉セリフが、時代性を帯びた自主制作映画のような息遣いを作り出しす。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
★4これも暗い画面が心地よい。そしてそれは、二つの異空間−名曲喫茶「無伴奏」と竹藪を抜けた茶室−の見せ方が良いということだ。どちらもローキーに徹している。特にこの茶室。増村保造の『千羽鶴』を想起する。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
★4結局はこの顛末が主人公に何かをもたらしたわけでも無さそうで、寧ろ無いことが成海璃子のノーブル且つ無頓着演技で際立つのが清々しい。自己愛に浸りたいところを回避し得ている。大騒ぎの片隅で、ただただ無為に内省的な思索にふける時代性が心地よい。 (けにろん)[投票(3)]