★5 | 適度に春樹意匠は残存させつつ独自世界が延伸する理想形で『いとこ同志』な人物配置にマイルス丸っぽなド真ん中で詠嘆するというNVも侵食する失踪の迷宮。転換点のマジックアワーに拘った光と北情宣放送の幽かな響きの刹那が無辜な地獄への入り口。 (けにろん) | [投票(4)] |
★5 | 映画作家としての貫禄を十分見せつけたイ・チャンドンのみずみずしく才気あふれる作品となった。 [review] (セント) | [投票(1)] |
★4 | ジョンスの好きな作家はフォークナー。ベンが短篇集を読んでいた、というのはベンのキャラクターを表している。(酒場での会話の知ったかぶり。) [review] (ゑぎ) | [投票(4)] |
★4 | 北の国境の稜線を背景に、黄昏に溶ける太極旗の向こうには小さな三日月が浮かぶ。気だるいマイルスの旋律に裸体のシルエットが揺れて、女の手が絡み結ぶハトの影絵が空を舞う。存在したものと消滅するものの“あわいのミステリー”の可視化として傑出した美しさ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | フォークナーと牛舎の間で振幅する一貫しない知的態度には功罪がある。それは階級を媒介するために、女を属人的な窮地にはめ込むにあたり、社会問題を参照できる。町内会長とビニールハウスを繋ぎ、サイコの絵空事にスリラーの充溢を実装する。 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |
★4 | 社会の厳しさまでしっかりエンターテインメントにできてしまうのが現代の韓国映画の凄さだな。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★3 | 解釈次第ではいくらでも深みは出そうですね。自分なりの解釈が出ればね。 [review] (deenity) | [投票(1)] |
★3 | この全てが曖昧なサスペンスがロブ=グリエ流のゲームだとしたら今更だし、パゾリーニ流の挑発だとしたら何を挑発しているのか判らない。要は吉行淳之介みたいな朦朧系だ。イ・チャンドンまさかの失速。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★3 | 村上春樹の世界と現代韓国社会を見事に融合させた力量はさすがとしか言いようがないです。ただ、イ・チャンドンの作品を10年待ち続けた者としては、春樹の世界ではなく、やはりイ・チャンドン独自の世界を見せてほしかったなというのが正直なところです。(村上春樹の世界観は大好きなんですが) [review] (TM(H19.1加入)) | [投票] |