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さんのあらすじ: 点数順

★3倫敦から来た男(2007/仏=独=ハンガリー)暗闇に白い舳先が浮かび上がる。フランスの港町。停泊する船の甲板に英語を話す男がいる。男は岸壁へ鞄を投げる。拾った男は別の男と争い、鞄ごと深夜の海に落ちた。その一部始終をガラス張りの制御室から見ていた者がいる。夜勤の鉄道員マロワン(ミロスラヴ・クロボット)である。海から拾い上げた鞄には英ポンド札が詰まっていた。朝、仕事を終えた彼は殺人を犯した男とすれ違う。いつも通り馴染みのカフェへ寄り、家路に就く。妻と不機嫌な会話を交わしながら朝食をとり、朝の光の中寝床にもぐり込む。普段と変わらぬ日常。夕方、目を覚まし街路を見下ろすとそこにあの男がいた。何かがゆっくりと動き出していた。深淵へ…。[白黒138分][投票]
★3快楽の園(1967/伊)海辺のホテルに新婚の夫婦が泊る。カルロ(モーリス・ロネ)とカルラ(イヴリン・スチュワート)、同じ名前の夫婦である。結婚初夜、トイレが壊れて五分おきにゴボゴボいう。朝、妻は朝風呂のバスタブの縁に小さな失望を発見する。夫が寝過してもう一晩泊ることになる。妊娠三カ月の妻が倒れ、医者の夫は部屋で看病する。波の音が窓の外に騒がしい。そしてあくる朝…。新婚夫婦の二晩に交錯する快楽と恐怖と強迫観念。淫欲の罪・聖体拝領・子供の覗き見・お医者さんごっこ。ベルイマン、ラング、ルノワールも称賛したインディペンデント作品。題名はヒエロニムス・ボスの絵画(奇怪な生物が裸の男女をいたぶるあれ)からとられた。[白黒][投票]
★3第九交響楽(1936/独)新年のニューヨーク。ハンナ(マリア・フォン・タスナディ)の夫が公園で自殺しているのが見つかる。公金を横領しドイツから逃亡してきた末のことだった。絶望のあまり床に臥せた彼女を救ったのはラジオから流れる音楽―ガルフェンベルク(ヴィリー・ビルゲル)指揮によるベートーヴェン交響曲第九番だった。回復した彼女は故国へ帰る。しかし里子にやった一人息子はすでに他家の養子となっている。彼女は母親とは名乗らずにその家に住み込みの乳母となるが、その家とは偶然にもガルフェンベルクの家なのだった。名指揮者と妻シャルロッテ(リル・ダゴファー)の間は冷めきっており、家庭内には寒々とした空気が流れていた…。[白黒][投票]
★3南海の花束(1942/日)日本が委任統治する南洋のある島。スコールの中を興亜航空支所長として五十嵐(大日方伝)が新任してくる。片足を引きずって歩く彼は元は操縦士だったらしい。その仕事ぶりは厳格で忽ち部下の反発を買う。台風の最中にも飛行を命じ、飛んだ機が行方不明になる。しかし操縦士の妻から激しく詰られても彼の態度は全く揺らがないのであった。次第に彼は部下達の信頼を勝ち得てゆく。そんな頃、戦時下の国策である赤道越えの南洋航路開拓がいよいよ実行段階に入る。支所にも巨大な飛行艇が配備されてくる。冒険的な第一回飛行に抜擢されたのは日下部(河津清三郎)だったのだが…。九七式飛行艇などの実機を使った本格航空映画。[白黒106分][投票]
★3真人間(1938/米)百貨店で働くジョー(ジョージ・ラフト)はハンサムで接客も巧い優秀な店員。しかし実は仮釈放中の服役者なのだった。店の経営者は理想主義者で多くの前科者を雇っているのだがジョーはそれを知らない。社会復帰への不安を打ち明けられる相手は同僚のヘレン(シルヴィア・シドニー)だけ。やがて二人は結婚する。夢のような新婚生活が始まる。しかしジョーは妻に幾つかの不可解な点があることを知る。結婚を周囲に隠すこと、戸棚の手紙の束、訪ねてくる妙な男…。そんな時、昔の仲間が接触してくる。彼らの強盗計画を憤然と退けた彼だったが、そこで妻についての思わぬ事実を聞くのだった。フリッツ・ラング唯一のコメディ。[白黒90分][投票]
★3地獄への道(1939/米)南北戦争後、アメリカは西部大開拓へと舵を切る。鉄道を通じて人・モノ・金がフロンティアへ雪崩を打つ。鉄道会社は莫大な利益を上げたが、繁栄から取り残された人々の怨みをも買ったのであった…。その日、ジェームズ兄弟の農場にも鉄道会社が土地買収の交渉にやってくる。冷静な兄フランク(ヘンリー・フォンダ)が応対するが相手は高圧的で、ついに弟ジェシー(タイロン・パワー)が発砲する。政治を牛耳る会社側は兄弟に逮捕状を発行させ、二人は逃亡する。数ヵ月後、開通した鉄道の初運行列車を強盗団が襲う。ジェームズ兄弟一味だった。たちまち二人は大衆の偶像となるのだが…。続編『地獄への逆襲』へ続く。[テクニカラー106分][投票]
★3桃中軒雲右衛門(1936/日)東上する汽車の中に浪曲師・桃中軒雲右衛門一座がいる。しかし雲右衛門(月形龍之介)は憂愁に沈んでいる。突然静岡で下車するとふいと姿をくらましてしまった。三味線弾きのお妻(細川ちか子)と手に手をとって都落ちしたのは過去の話、今は東京での凱旋公演の途上にあるというのに。その夜、捨てた先妻の子・泉太郎が訪ねてくる。快く会ってやる雲右衛門だが、同時に『俺は傷だらけの人間だ。忘れるな』と厳しく釘を刺すのだった…。東京公演は大成功を収め雲右衛門は一躍名士となるが、彼の我儘・放蕩は拍車が掛かる。若い芸者・千鳥(千葉早智子)を囲いお妻を蔑ろにする。周囲の人々は傷つくばかりなのだった…。[白黒70分][投票]
★3サーチャーズ 2.0(2007/米)メル(デル・ザモラ)は数十年ぶりにフレッド(エド・パンシューロ)と再会する。葉っぱをやりながら昔話に興じているうちに、かつてある脚本家から受けた虐待を思い出し復讐を決意する。今は冴えない親父だが二人は子供時代は子役だったのだ。メルの娘デライラ(ジャクリン・ジョネット)を運転手に旅は始まる…のだが、彼女の迷惑顔を他所に二人はひたすら西部劇についてのマニアックな話題で盛り上がる。ヒーローは死なないこと、復讐は正義であること、そして必要不可欠な石油!目指すは聖地アリゾナ州モニュメント・ヴァレー。そこに熾烈な戦いが待っていた…。ジョン・フォードの『捜索者』へ捧ぐオマージュ。[カラー96分][投票]
★3八月十五夜の茶屋(1956/米)沖縄民主化の仕事に熱心に取組むパーディー大佐はフィズビー大尉(グレン・フォード)をトビキ村へ派遣する。戦前は大学で教えていたとかいうこの男、どうも頼りないのだが…。さて村へ着いたフィズビーは村人達の贈り物攻勢に遭う。コオロギの籠やらお椀やら下駄やら、しかし最後にスマタという男の持ってきたブツには仰天。それは日傘を差した芸者「ハスの花」(京マチ子)だったのだ。必死に固辞する彼に通訳のサキニ(マーロン・ブランド)は言う。『芸者は悲しい人に慰めを与えるもの』と。数週間後、村からの報告が常軌を逸してきたことに恐慌をきたした大佐は精神科医のマクリーン大尉を送り込むのだが…。[カラー123分][投票]
★3東京湾(1962/日)白昼の日本橋で男が狙撃された。撃った角度から犯人は左利きと推定された。被害者の身元を洗う秋根刑事(石崎二郎)はコンビを組むのが澄川(西村晃)だと知って顔を顰める。秋根は澄川に彼の妹(榊ひろみ)との交際を拒否されていたのだ。荒川流域を歩き回った二人は被害者と親しかったという女を捜し当てるが、彼女は重度の麻薬中毒で入院中だった。彼女が働いていた小料理屋に出入りする男の挙動も怪しい。東京東部の下町地域に根を張る麻薬密売組織の存在が次第に浮かび上がってきた。そんなある日、澄川はかつての戦友・井上(玉川伊佐夫)と出会う。彼は左利き、しかも優れた狙撃手だった。[白黒82分シネマスコープ][投票]
★3雲がちぎれる時(1961/日)高知・菅多峠をバスがゆく。トンネルが開通すればこの難所を通ることももうないのだ。運転手・三崎(佐田啓二)は恋仲の車掌・加江子(倍賞千恵子)と笑みを交わす。しかし終点で降りた女を見て彼は凍り付く。その女、市枝(有馬稲子)は忘れようとして忘れられない人だった。姉弟同様に育った二人を裂いた戦争。戦後の混乱。市枝を捜して大阪の街を彷徨う三崎。再会。短い愛の生活。しかし彼女にはかつてはなかった暗い影があった。いつも遠くにいるようで…そしてある日、彼女は姿を消したのだった。あれから三年。一体なぜ彼女は自分のもとを去ったのか?彼女の過去に何があったのか?三崎は市枝の後を追うのだった。[カラー93分][投票]
★2ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023/仏=スイス)2022年9月に他界したジャン=リュック・ゴダール最後の作品。本人曰く「最高傑作」。[20分][投票]