★5 | 私のように美しい娘(1972/仏) | 「男って女を見る目ないのよ!」と嘆く女性達へ「女は男をそれを武器に騙す悪魔!」と卑屈になる男性達に、恋愛映画の巨匠フランソワ・トリュフォーが紡ぎだしたコメディ映画の金字塔。 とある大学教授アンドレ・デュソリエは女性犯罪者心理の研究で美貌の囚人ベルナデット・ラフォンを取り上げ論文を発表しているはずの1年後・・・なのに・・・。 彼はどこに? 論文はどこ? 美貌を武器に男から男へ渡りのし上がっていくラフォンの魅力全開。そんなビッチを魅力的に物語を紡いだのはW杯日本代表元監督トルシエの通訳ダバディ君の父君ジャン・ルー・ダバディだってこともこの作品の楽しめる要素かも?! | [投票(1)] |
★5 | 夜(1961/伊) | モノクロの都会。降りていくエレベーターのカットにクレジットがあらわれ物語が始まる。倦怠期の夫婦が共通の友人を見舞う。じっと彼を見つめる妻ジャンヌ・モローと友人をなぐさめる夫であり作家マルチェロ・マストロヤンニは見舞いの後、別行動にでる。あてもなく街をさまよい妻は何を探しているのか? 日は暮れて夜のパーティに出かける二人。妻は独り黙ってパーティの喧騒を静かに見つめ、夫は魅惑的なモニカ・ヴィッティと心通わせる。たった一晩の夜会に人生がにじみだす。愛の不毛を描かせれば右に出るものはないミケランジェロ・アントニオーニが映し出す、とある夫婦の行方とは。 | [投票] |
★5 | そして、ひと粒のひかり(2003/米=コロンビア) | 南米コロンビア。私生児を育てる無職姉と働かない母の女所帯の家族。それを17歳のマリアC・サンディーノ・モレノは支えて、仕事も過酷な単純作業の連続。その境遇の中マリアは耐え続ける日々を続けていた。突然、彼女に一攫千金の幸運が訪れるが、それ麻薬の運び人の仕事だった。米国移民J・マーストンが自ら追跡調査を続け南米からの移民の一部である”元運び屋”達の女性達リサーチの末に生まれた真実の物語のひとかけらがこの作品。マリアは”ラマ”と呼ばれる仕事で命を掛ける。彼女のたどり着く運命の果ては?2004年度ベルリン映画祭で主演女優賞、各国の映画祭で絶賛された"一粒"の女性の物語である。 | [投票] |
★5 | ダミー(2002/米) | 30才、無職、親と同居、友達いない(イヤ、一人だけいるトラッシュギャル)・・・俺ってダメ人間だ。自覚したスティーヴンエイドリアン・ブロディ は起死回生テレビで観た古ーい映画で「オレのやれること」発見!それは・・・腹話術師になることであった。 職安のカウンセラーに気があるけど、何かオレこういうこと苦手だし・・・ダメ? とそんなスティーヴンとダメ人生を歩んできた姉イレーナ・ダグラス、唯一のダチミラ・ジョヴィ達が織りなす新たな日常。 日本未公開作、なぜか主演ミラ・ジョヴィ。しかし主役はパンツいっちょ(!)でダミー片手に腹話術師演じるスティーヴン役の エイドリアン・ブロディ! よろしく! | [投票] |
★5 | ハリーとトント(1974/米) | 70年初頭米国 定年退職してNYのアパートに一人暮らしのハリーアート・カーニーはトントと呼んでいる猫と暮らしていたが、思わぬ事から息子と娘の住む全米各地を訪れる旅をすることに。 NY、シカゴ、ラスベガス...東から西へ進む、ハリーの道中を『ロッキー』の主題歌で一躍名をあげたビル・コンティの音楽がささやかに花を添える。 なんとアカデミー主演男優賞受賞作品である。 | [投票] |
★5 | 突然炎のごとく(1962/仏) | ヌーベル・バーグとかつて呼ばれたフランス映画の中でもゴダール『勝手にしやがれ』と並ぶ代表作。 20世紀初頭パリで小説家希望のオーストリア人青年オスカー・ウェルナーとフランス人新聞記者アンリ・セールが固い友情で結ばれる。お互いの文章を読んでは感動分かち、彫刻の趣味も一致するほど2人は趣味が似ていた。 そんなある日の午後の茶会で、2人が美しいと思った彫刻そのままの自由奔放な女性ジャンヌ・モローが現れる。大戦をはさんで数十年にも渡る奇妙な三角関係。なんと原作はこれが73才アンリ・ピエール・ロシェの処女作!ラウール・クタールの撮影、ジョルジュ・ドリューの音楽が美しい。初期フランソワ・トリフォーの傑作 | [投票] |
★5 | バウンティフルへの旅(1985/米) | 戦時下のテキサス。故郷を離れて都会に息子夫婦と共に狭いアパートに暮らす未亡人ジェラルディン・ペイジ。嫁との折り合いも悪くて、どうにも昔の暮らしが懐かしい。そんなある日チャンスを見つけて、故郷バウンティフルへと向かうバスに乗り込むのに成功するが...果たして故郷にたどり着けるのか? 名女優ジェラルディン・ペイジの8度目のオスカーノミネーにして主演女優賞受賞作品。 | [投票] |
★4 | ウディ・アレンの重罪と軽罪(1990/米) | 確固たる地位を得た眼科医マーティン・ランドーは愛人アンジェリカ・ヒューストンとの長きに渡る関係を清算したく思う。 一方
資金不足で悩める映画監督アレンは現実への打算と自己の理想の間で苦悩する。重罪は裁かれず、軽罪のみ神の御心に委ねられる...。元コメディアンアレン監督による「神の不在」劇。人生とは...と悩む前にこの映画を観よう! 89年制作の地味な作品だが未だ色あせず。『エド・ウッド』での怪演前のマーティン・ランドーが拝めます。 | [投票(1)] |
★4 | マイアミ・ラプソディー(1995/米) | デビッド・フランケル監督がウディ・アレンの作風をなぞったとも言える笑ってホロする複雑系コメディ。グェインサラ・ジェシカ・パーカーはTV業界で派手やかに成功に向けて頑張る、いわゆるワーキング・ガール。堅実な婚約者マットギル・ベロウズと関係を上手く持ちたい反面、どこかしら結婚に臆病になりがち。母ニナミア・ファローがいい年こいて若い男アントニオ・バンデラスと恋愛中だと知らせれてショックを受ける。本当の自分って?結婚って?悩むグゥイン。そこへ母の恋人アントニオ・バンデラスと思わず出会って語り合ってしまううちに・・。 | [投票] |
★4 | バーディ(1984/米) | 空を飛びたくて鳥に憧れぞっこんなバーディマシュー・モディーンとそんなバーディの大親友アルニコラス・ケイジはベトナム戦争でそれぞれの傷を負って病院に入院中。繊細なバーディが戦争体験から来るPTSDで苦しんでいるところを、アルと久しぶりに再会。かつての大親友アルはバーディーの心の傷を癒そうと必死になりますが....。 よくあるベトナム戦争の傷跡物語と思いきや、アラン・パーカー監督が独自の視点でさわやかな青春物としても鑑賞できる作品に仕上げてます。 | [投票] |
★4 | 夫たち、妻たち(1992/米) | ミア・ファロー&アレンコンビ記念すべき(?)最終作品 仲良し夫婦ジュディ・デイビスとシドニー・ポラックが突然「別居する」と宣言。動じない当事者2人より動揺するアレン・ミア演じる夫妻であったが.....アレンお得意の「セラピストに語る」形式で夫婦の内面をそれぞれなぞっていく。 公開当時アレンとミアの破局&訴訟による大スキャンダルがシンクロ、二人の私生活が反映されているともいわれて話題になった作品。結果いかなることに。ジュディ・デイビスの名演技が作品を輝かす。 | [投票] |
★1 | 恋空(2007/日) | 携帯手放せない女子高生の美嘉。そんなアタシの高校1年の運命的な彼・・・ヒロとの出会いがあったの。 ヤバイほどホストっぽいヒロとの純愛。 でも運命ってヒドイの。あり得ないくらいヤバイ初体験のあと、ヒロの元カノから信じられない仕打ち。 でもヒロがワタシを救ってくれたの。 ヒロ、ヒロ、大好きだよ・・・。 いつでも側にいてくれたのは誰? つらい時、悲しい時、寂しい時側にいてくれたのは誰? ヒロ、ヒロ、、美嘉は今から、会いに行くよ。待っていてね。 愛しているよ。 ・・・・魔法のiらんどで連載しスターツ出版から出版され、上下合わせて100万部を超えるベストセラーの映画版。 映画もヤバイほど大ヒット40億円越え。これこそまさにヤバイって感じ? [more] | [投票(2)] |
★0 | 去年マリエンバートで(1961/仏=伊) | 1950年代に流行した「文学とその方法」を映画で試みた実験的作品。舞台となるバロック調の豪華ホテルには具体的な設定は設けられておらず、場面は繰り返し繰り返し、ダイアローグも繰り返される。去年出会ったという男女。駆け引きは単なる想像か記憶の再生なのか? はたまた単なる幻想に過ぎないのか、特定の時間軸も定かではないし、二人の会話も一切、確実な手がかりもない。ただ繰り返されるフラッシュバックとセリフのみが画面に提示され、観客の主観に全て委ねられる。極めつけは、けして勝つことの出来ないゲーム、そして人工的で不自然な左右対称の庭が象徴するような美ですら全ては観客の主観に。ベネチア映画祭グランプリ作品 | [投票(4)] |
★0 | 真夜中の虹(1988/フィンランド) | これがフィンランド?と勘違いしそうなほど単純かつ、バカ正直なキャラがすごい波乱万丈物語。しかし話は「劇的」を完全無視。古びた町の炭鉱が閉鎖。オヤジ「俺の真似はするなよ」と息子に車を譲って、あっさり息子故郷にバイバイ。道中カモられるわ、日雇いするわ、子持ち女と出会うわ、刑務所入りするわ、復讐するわ...むちゃくちゃ波乱万丈であるが、クールに決める。まさに「考えるなー!感じろ!」byブルース・リー、とこの映画は貴様の感動を拒否しまくる。私の感動も拒否された...。グラサンかけて決めまくりたくなる74分。国民的英雄アキ・カウリスマキが突きつける一本!観るしかないだろうよ。チェキラ!! | [投票(3)] |
★0 | ケロッグ博士(1994/米) | 舞台は20世紀初頭の米国、かの有名なコーンフレークの代名詞ケロッグ社の創始者ケロッグ博士アンソニー・ホプキンズが提唱する健康とは? その博士の教えにぞっこんな妻エレノアブリジット・フォンダが夫ウィルマシュー・ブロデリックを連れて博士が運営する世にも奇妙な療養施設!に入院して「健康」を手に入れるべく療養に励むが... そこは徹底した菜食主義と、禁欲主義によるスパルタ式健康へ険しい道のりであった....「レスター博士」が「ケロッグ博士」となり観客を肉食から菜食へと導くというお笑い付き。さてこの夫婦が最後に手に入れたものは?! | [投票(3)] |
★0 | バンディッツ(2001/米) | 刑務所で2人のキャラ違いの男が出会う。そんな馬鹿な!と叫ぶ観客を尻目にまんまと刑務所から脱出する肉体派セクシー系中華哲学書愛読者ブルース・ウィリスと栄養ドラッグマニアで病気恐怖症?の神経質なビリー・ボブ・ソーントン。そんな二人がタッグを組んで全米中が熱狂する「無血強盗完全犯罪」を実行するが。そんな二人に、人生に飽き飽きして自殺寸前だったぁ?中年クライシス女ケイト・ブランシェットが二人の計画に、心の中に、途中参加するが...最後までこの危ない綱渡りは可能なのか? とノスタルジックでスタイリッシュ犯罪映画を意外な監督バリー・レビンソンが現代に蘇らせる。んなぁ、のあるかい?と言わずに楽しみなされ。 | [投票(2)] |
★0 | マンハッタン殺人ミステリー(1993/米) | 本作品製作当時、大スキャンダル&ミアとの訴訟で仕事(?)がダブルになってた時期に,アレンは「美味しいデザートのような」本作品制作を遂行。当初相手役のミア・ファローを急遽かつてのパートナーダイアン・キートンに変更し,ファンなら感激のかつての名コンビ復活となった。舞台はもちろんNYマンハッタン、高級マンションに暮らす、結婚生活20年でそろそろ倦怠期を迎え始めた夫婦が普段お付き合いのない隣人老夫婦に「お茶でも?」と招かれる..。 その翌日になんと昨日まで元気そうだった夫人が心臓発作であの世へ。どうして?昨日まであんなに元気だったのに?と疑惑は深まるばかり。ダイアン演ずるキャロルは大胆不敵にもミステリーの謎解きを始めたが... | [投票(2)] |
★0 | ワン・フロム・ザ・ハート(1982/米) | ラスベガスの装飾デザイナーのテリー・ガーは車の修理工フレデリック・フォレストと同棲しているものの最近倦怠期を迎えている。夢は二人で楽園ボラボラ島でバカンスを送ること。ある日些細なことでケンカした二人は別々のパートナーと、きらめくラスベガスの街へ繰り出して行くが...。なんとこの作品で映画会社を倒産させてしまうほどお金を使いまくったという逸話もあり、映画そのものよりコッポラの撮影逸話の方が当時話題になったという。ハリウッド黄金期のミュージカル映画を現代風に復活させた小粋な一品。全シーンセット撮影という豪華な作品です。 | [投票(2)] |
★0 | ニュースの天才(2003/米=カナダ) | 米国大統領専用機に必ず常備され格式高い雑誌「THE NEW REPUBLIC」。そこで働く若干25才で人気記者となった主人公グラスヘイデン・クリステンセンの”ある記事”が引き金に98年に起きた実話に基づく衝撃作。グラスのすっぱ抜き記事にフォーブス社のやり手記者スティーヴ・ザーンが抜かれた!と、同時に記事を調べ上げるが・・・。TNR新編集長のチャックピーター・サースガードが雑誌に掲載されたグラスの記事の調査を始めるが・・・。 [more] | [投票(1)] |
★0 | ロスト・イン・トランスレーション(2003/米=日) | 落ちぶれ映画スタービル・マーレイが某有名ウィスキーCM撮影で荒稼ぎのため来日してびっくり。 夜のネオンサインはマブイのに、そこはオレいんぐりっしゅの通じない国際都市トーキョーだ。高級ホテル待遇も役立たず、孤独は深まるばっかり。妻の電話で悩みは増えるし。辛い。不眠気味。そんな同じ境遇を分かち合える誰か・・・と深夜のバーで、旦那の仕事に付いてきて時を持て余す若妻スカーレット・ヨハンソンとめぐり会う。異邦人同士孤独を分かち合い、それぞれの悩みをうち明けあうのだが。 パパの七光りとは呼ばせない!巨匠フランシス・コッポラの愛娘が放つ03年度オスカー主要部門ノミネーを果たした会心作。 | [投票(1)] |