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リヤンさんのコメント: 更新順

★2利休(1988/日)狙い過ぎでちょっと痛い。要するに空しい。そう空しく感じさせるために“狙い過ぎ”を狙ったのだとしたら、それはそれで成功したことになるが、多分そんな意図はない。しかし緊張感の表現は鋭い。ゆったりとした進行ながら、その緊張感からか、ダルくはない。[投票]
★3さよならみどりちゃん(2004/日)甘酸っぱさと夏の日差だけで撮り上げた力作「灼熱〜」と「この窓〜」から受けた印象が影響してか、近年の古厩監督は物足りない。熟成したけど力がない。が、「さよなら〜」は企画物の域を出ない「ロボコン」より良好。彼女達の骨っぽい上半身が凄く映画的だ。[投票]
★2地獄の剣豪 平手造酒(1954/日)この年代頃に製作された時代劇を観るたびに思う。セットや小道具が本当に良い。ベタな展開で殺陣も物足りないんだけど、落とした釣竿が川面に浮かぶシーンが挿入されるあたりは実に感心。映画表現の深みが味わえる。それにしても先生、片腕なのに強すぎます。[投票]
★2新宿泥棒日記(1969/日)アートといえばアート。アートじゃないといえばアートじゃない。そういう作品。[投票]
★2スーパーの女(1996/日)着ぐるみで追いかけっこ。はっきり言って今やダサダサで観る気も失せます。しかしスピード感を上手に調整しているカメラワークはそれなりに認めます。[投票]
★3その男、凶暴につき(1989/日)車社会が全盛の現代だからこそ、逆に現代人は、自らの足で歩くことが原点回帰のキッカケになることを直感的に知っている。歩きは映画にも欠かせない。この刑事もよく歩く。この作品が描写する“歩き”と“凶暴性”との狭間から、この作品の映画的瞬間をみた。[投票(1)]
★1贅沢な骨(2001/日)だめだ。おそろしく薄い。厚みがない。映像的に工夫しているのはよく分かるけど、付け焼き刃にしか感じられない。しかも何故だか、永瀬さんの出演作品って、こういう厚みがない映画が多い。その厚みって、おそらく“映画的瞬間”のことだと思う。[投票]
★1地獄甲子園(2002/日)色のセンスが悪い。映像の色調がどうも生理的に合わない。内容云々以前の問題として、この“だらしない色彩”が作品全体を台無しにしている。濃淡と明暗、要するにモノトーンで表現されていたら、まだマシだったかも。どうせならモノクロ版で観たかった。[投票]
★2自殺サークル(2002/日)上品か下品か。この作品は確かに下品な部類に入るだろうが、たとえ下品であろうとも、それ自体は映画の良し悪しとは全く関係がない。飛び込みのシーンには、ほんの少しだけ映画特有の瞬発力が内包されていた。けれど、どうでもいい部類の作品ではある。[投票(1)]
★2スウィングガールズ(2004/日)どうして日本のスタンディングオベーションって違和感があるんだろう。そんな、どうでもいいようなことが気になった。そんな感じの作品。[投票(1)]
★1姉妹坂(1985/日)いいんです、いいんです。大林監督なら有りなんです。富田靖子さんの爆発的な踊りを観ることができただけで十分なんです。特に「惜春の章」で大林マジックが最高潮を迎えます。流れに身をまかせましょう。いいんです、別にこれでいいんです。[投票(1)]
★4人間蒸発(1967/日)観ていると段々と訳が分からなくなる。それ以上に実際作っている人たち(出演者)自身も訳が分らなくなっている。この分裂加減こそ、この作品が生み出した最高の見どころ。さすがは今村監督。「復讐するは我にあり」が表の傑作なら、「人間蒸発」は裏の傑作。[投票]
★5にごりえ(1953/日)炊事といった家事の描写、その表現が特に素晴らしい。オムニバスの繋がりも良く、三部目「にごりえ」のパーツが最も優秀。アゴの下を懐中電灯で照らし“お化けだぁ”と遊ぶようなライティングがたまに出現するけど、それがまた愛嬌。最強のオムニバス。見事![投票(2)]
★2任侠外伝 玄海灘(1976/日)濃い、変に濃い作品だ。時代性を痛いほど感じられちゃうのが、かえって今や心地いい。さすがはATG。それにしても凄い血の噴き方です。こんな噴き方、はじめて見ました。[投票]
★3日本橋(1956/日)入り組んだ家屋、折り重なる屋根瓦に心象的エロスを感じた。ダークネスな映像展開がそれをさらに助長する。[投票]
★3涙(1956/日)隠れた佳作。松林をゆっくりと歩む男女、それを追うカメラ。松の向こうの空に浮かぶ雲。うーん、映画好きにはたまらない一瞬。ベーシックなドラマだけど、作りがしっかりとした一本。ラストの祭のシーンも優秀。フィルム状態が芳しくないのが残念。[投票(1)]
★2少年ケニヤ(1984/日)どうせなら全編エンピツ画にして欲しかった。そうすれば後世に語り継がれる一本になったかも? 微妙だけど。[投票]
★2細雪(1983/日)何度でも言います。吉永さんが出演する映画って、なんでこんなに薄っぺらいのだろう。それに市川崑監督が絡むと更にパワーアップ。室内窓の逆光を利用したソフトフォーカスタッチの画調もいい加減に飽きた。“逃げ”の映像に感じる上、そもそも効果的でない。[投票(1)]
★1優駿 ORACION(1988/日)ウイニングポスト(パチスロ)で大勝した後に観るなら許せる。それ以外は到底許されない出来栄え。[投票]
★3リング(1998/日)破綻のない上手な映画だ。恐怖感を増幅させる演出が良好で、呪いのビデオを見せていくカメラの寄り、カットのつなぎも良い。しかし時折、出演者の間延びした演技があるのは痛い。[投票]