shionoさんのコメント: 更新順
ニュームーン トワイライト・サーガ(2009/米) | 演出は一作目のほうが上だが、期間を空けない制作のお陰で、役者の成長ぶりがよく見える。原作に忠実な脚色なので嵌り要素も高いのだが、監督が職人仕事に徹しているので、自家中毒に陥っていないのがいい。 [review] | [投票(2)] | |
理想の彼氏(2009/米) | メインタイトルから超高速の語り口で、一気に中盤まで駆け抜ける。この間の情報量の多さといったら半端ではない。映画人にとって最も魅力的な街ニューヨークのローカル色が感じ取れる秀作。 [review] | [投票] | |
イングロリアス・バスターズ(2009/米=独) | 「キル・ビル」のヒロインを「バーン・アフター・リーディング」の脇役が取り囲む。主要人物の造形とその相関図において、ただメラニー・ロランだけに与えられた切実さが、彼女を特権的なヒロインのポジションに置いている。 [review] | [投票(8)] | |
マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009/米) | リハーサルだから当然のことだが、そのパフォーマンスの低さを見るのが辛い。何より声が出ていない(出していない)。それでもセットリストを再構成せざるを得ない悲しさ。MJ本人の立場ならば公開してほしくはない完成度の低さだが、まず何よりも関係者に報いるためには致し方あるまい。 [review] | [投票(6)] | |
スペル(2009/米) | 生理に訴えかける至福の映画体験。論理的解析を微塵も受け付けないこういう映画を評するのが私はとても苦手です。 [review] | [投票(6)] | |
きみがぼくを見つけた日(2009/米) | 存在自体がジャンプカットのエリック・バナ。原作の独創性もあろうが、あっと驚く仕掛けがこの映画にはある。映画において時間というものが何を意味するのか。その唐突さと残酷さに心震える。 [review] | [投票(1)] | |
ランボー 最後の戦場(2008/米=独) | 全編がカッティング・イン・アクションといってもいいくらいのアクションの面白さは伝聞では到底伝えられない。中盤までは無言のスタローンの行間を読むことはできようが、ラストではただ見ることの価値のみが他のすべてを押しのけてしまう。 [review] | [投票(6)] | |
あなたは私の婿になる(2009/米) | 邦題が示すようなサンドラ・ブロック視点のドラマではないところが成功要因の一つ。都市と田舎の関係性、海辺の嘘といったロメール的なテーマ性が底辺にあるから、画一的なプロットもさほど飽きずに見ていられる。 [review] | [投票(3)] | |
ワイルド・スピード MAX(2009/米) | ヴィン・ディーゼルの芝居は相変わらずチープだが、脇役を生かした前半の演出は悪くない。殊に演技達者なポール・ウォーカーの存在感が光る。後半のバディストーリーが尻すぼみだが、監督が1973年・台北出身と聞けば今後に期待してもみたくなる。 | [投票] | |
男と女の不都合な真実(2009/米) | 新しいことはなにもしておらず、映画だけが娯楽だった頃のクラシカルな雰囲気がある。映画の再生産が成立するのはもはやアメリカだけだし、またそのことに自覚的なのがこの作品の価値である。 [review] | [投票(1)] | |
28日後...(2002/オランダ=英=米) | WOWOWで再見。狂牛病問題から透かして見ると発見もある。肉骨粉を飼料として牛に与える、これは人為的な共食いだ。その因果が人間に回ってきたということか。不味そうな食生活の不快感はイギリスならでは。天が開けたラストシーンにはまたも感動した。 | [投票] | |
ウルヴァリン X-MEN ZERO(2009/米) | これは監督というより、プロデューサーにも名を連ねているヒュー・ジャックマンの刻印が刻まれた作品だ。育ちのよさを感じさせる彼のキャラが、肉体派とは意を異にする貴族的な年代史に陰影を与えている。 [review] | [投票(1)] | |
サブウェイ123 激突(2009/米) | 「デジャ・ヴ」に続きデンゼル・ワシントンは指揮所詰めだが、今回は視覚ではなく会話術を駆使することになる。ビッグマウスを演らせたら文句なしのトラボルタが相手だからつまらないわけがない。 [review] | [投票(4)] | |
G.I.ジョー(2009/米) | オープニングから軟派を宣言しており、頭を切り替えて遊びに付き合うつもりで見ていくとかなり楽しめる。アクション、ヴィジュアル、キャラクターいずれにも破天荒な大らかさがあって憎めない。抑え目のユーモアも絶妙。 [review] | [投票(2)] | |
スペシャリスト(1994/米) | 70年代のアメリカ映画からまったく進歩していないアクション映画だが、スタローンとストーンの唯一無二のタレント性に圧倒された。アタマ(理屈)を凌駕する肉の魅力は決して侮ることはできない。 [review] | [投票(3)] | |
サブウェイ・パニック(1974/米) | トニー・スコットのリメイク版を予習する意味で久々に再見。ガキの頃ロードショーで見たが、目の肥えた現在ではよりいっそう楽しむことができた。 [review] | [投票(7)] | |
ダーティ・メリー クレイジー・ラリー(1974/米) | 秀作。タランティーノを経由してから改めて見ると発見も多い。私としては『バニシング・ポイント』よりこちらを買う。 [review] | [投票(1)] | |
マンデラの名もなき看守(2007/独=仏=ベルギー=南アフリカ=伊=英=ルクセンブルク) | 凡作。前半で人間と人間の関係性を描けなかった故に後半が失速する。看守の人生さらには南アフリカの現代史へと展開する終盤はうまくいっておらず退屈の極み。 [review] | [投票] | |
ノウイング(2009/米) | 演出、キャラクターとも満足できるレベルだし、終盤までは脚本もさほど悪くない。だが「エホバの証人」のパンフレットのようなヴィジュアルがどうにも好きになれなかった。 [review] | [投票(2)] | |
劔岳 点の記(2008/日) | 俳優や脚本家が監督する、それは自分だったらこうやりたいという理想の追求であることだろう。だが本作はそれとは様子が違う。これだけのキャリアを持つ木村大作だから、いまさら映画監督として名を成そうとは思ってはいまい。 [review] | [投票(5)] |