★1 | 口裂け女(2006/日) | 監督の前作『ノロイ』がけっこう好きな僕としては、ここまでの期待外れは、ちょっとあり得ない展開。社会派な主題を盛り込みつつも、脚本、演技、演出、全て最低ランク。 [review] | [投票(1)] |
★1 | 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012/日) | 冒頭のシークェンスで絶望。「皆さんこれまでお付き合い頂いたでしょう?」という馴れ合い的な情緒に寄りかかるゾンビと化した「踊る」。こんな腐敗臭を放つ前に終焉するべきだった。 [review] | [投票] |
★1 | GAMER(2009/米) | 致命的なのは、「自らの身体を他者に操作される」という得意な設定が脚本に活かされていないこと。囚人とプレイヤーとの心理的な駆け引きも見られなければ、プレイヤーの優秀さというのが具体的にどのようなものか示されることもない。 [review] | [投票] |
★1 | カイジ 人生逆転ゲーム(2009/日) | 深夜アニメでファンになった者ですが、この映画版、『カイジ』独特の禍々しさや陰惨さがかなり脱臭されてしまい、いかにも衣食足りて平和に暮らしているアラフォー女性が爽やかに書きましたという印象。『カイジ』的地獄世界からは遠い。 [review] | [投票] |
★1 | 猟銃(1961/日) | 何ヶ国語かに翻訳されてもいる原作は、複数の書き手による一人称の語りの形式により、複数の主観を交錯させる、繊細緻密な作品。言語で構築される文学ならではの世界観の映像化はもとより困難だが、こんな俗悪な昼メロにしていいわけがない。(原作に言及→) [review] | [投票] |
★1 | 神童(2006/日) | 成海璃子が設定年齢より大人びすぎていて、多くのシーンが奇怪な印象に。中学生なのに、大学受験を控えたワオ(松山ケンイチ)と同年代に見え、二人の関係性が悪い意味で曖昧。速さと正確さばかり競う演奏シーンや、甘ったるいテーマ曲にも辟易。 [review] | [投票] |
★1 | ラスト・ブラッド(2009/香港=仏=日=アルゼンチン) | アクションは、どこかで観たようなシーンを些か安っぽく仕上げている程度とはいえ、頑張りは見える。尤も、そこにアリスとかいうバカ娘が喚きながら付きまとうせいで不快指数は上昇の一途。原作アニメのシンプルながらも厚みのある世界観の欠片も無い。 [review] | [投票] |
★1 | 蟹工船(2009/日) | 時代的制約を排そうとしたと思しきSF的な舞台設定ながらも、ロシアの極楽浄土的イメージは他の何かに置き換えることもない半端な作劇に萎える。寓話性や普遍性をいうのなら、古い時代が舞台でも構わない筈。半端な造形と脚色で全てが戯画と化した屑作品。 [review] | [投票] |
★1 | ホテル ビーナス(2004/日) | 瞬間的かつ連続的なカット割りや、同一ショット内でのコマ飛ばしによる時間演出が、くどい。悪い意味でミュージック・ビデオ的。韓国語台詞も含め余計な装飾が目立つ一方、演出的な手落ちも見られる。 [review] | [投票] |
★1 | 恋人たち(1959/仏) | ナレーションによる状況説明で余計なショットを節約するのはまだしも、ヒロインの心情まで語るのが煩い。そこは画で撮れよ。執拗に流れるブラームスにも説得力が感じられず、白ける。皮相な台詞と、画の不完全燃焼ぶり。有閑夫人の慰み物としての軽薄な恋。 [review] | [投票] |
★1 | 情痴 アヴァンチュール(2005/仏=ベルギー) | 夜の映像資料館で働く(=記録されたイメージに視線を注ぐ)男と、夢遊病(=無意識の姿を晒しながらも記憶が無い)の女。私的な記憶を、他人も観られる記録にするホームビデオ。様々に料理し得る美味しい素材だが、何の戦略も感性も感じられない。 | [投票] |
★1 | 万華鏡(1999/日) | 何か、幸せに育った風な三船美佳を、疑惑や嫉妬に駆られずには見ていられない監督が、斜めからの視線と言葉で責めたり、監督という或る種、権力的な立場に無自覚なまま、やり場の無い感情を他人に衝突させる迷走振りしか印象に残っていない。 | [投票] |
★1 | カクレンボ(2005/日) | 何なんだ、この、恰も『イノセンス』の残り物で拵えたような世界観。。妙に勿体ぶるくせに内容希薄な脚本も痛い。制作者の個性は完全にカクレンポ。(『イノセンス』のネタバレあり⇒) [review] | [投票] |
★1 | エクソシスト トゥルー・ストーリー(2000/米) | 邦題が「エクソシスト」と称しているのが間違いだし、「トゥルー・ストーリー」と言うにはふざけ過ぎた内容。 [review] | [投票] |
★1 | ハーモニー(1996/豪) | この邦題は、「ハーモニー」ではなく、「予定調和」とするべきだ。マジョリティの城壁の内側から施しとして投げ込まれる偽善。 [review] | [投票] |
★1 | エクソシスト2(1977/米) | ‘異端’という新鮮な切り口は良いが、広げすぎた大風呂敷が、B級演出という名の悪魔にさらわれ、呑まれ、その尻から出てきたような駄作。 [review] | [投票] |
★1 | アンドロメディア(1998/日) | これ以上酷い映画を撮る事は不可能なのではないか……と思うと、戦慄すら覚える。かの『デビルマン』さえも、この酷さの前では可愛く見えるほど。物語の余りの破綻に、一個の作品としての評価すら断念させられる。だが後に、同監督の『SABU さぶ』を観て、そのギャップに再度驚かされる事に。 | [投票] |