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[コメント] スイミング・プール(2003/仏=英)

リュディヴィーヌ・サニエの肢体よりもシャーロット・ランプリングの表情の方が魅せる。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いやもちろん裸体対決は若い方がいいわけですが、ええええ。なにせ「ポロン」じゃないからね「ボヨヨ〜ン」だもん。シャーロット・ランプリングだって『愛の嵐』の時はねえ。「ボヨヨ〜ン」じゃなかったけど。

フランソワ・オゾンの特徴として、ストーリーを起承転結に分けるなら、“起”“承”の辺りは圧倒的に巧い。観ていてワクワクドキドキする。 ところが“転”の辺りから急に“俗っぽく”なる。まあ、それが魅力と思えればいいのだろうが。

そうしたわけで、オゾンが観客に投げかける俗っぽい「謎」は、「オオッ!」というよりも「エエッ!?」って感じがするのは私だけか?

サニエ嬢は本当は誰だったのか?無から生み出した作家の幻想か?実在の娘の拡大解釈なのか?プールの水面を鏡に見立て、若く美しい奔放な娘と堅物の中年作家という対比なのか?あたかも水に溶け出していくように、奔放さから現実へ回帰する娘と逆に自分をさらけ出していく作家の融和なのか?

私は敢えて無茶な解釈をする。 あれは母親(編集者の妻)だったのだ。自分を捨てた夫の愛人の前に現れた亡霊。事故で死んだという女の亡霊。十字架。事故で受けたという腹部の傷。燃やさせようとした原稿・・・。

いや、正直言や誰だっていいんだ。「ボヨヨ〜ン」だから(<しつこい)。

(評価:★3)

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