[コメント] ローレライ(2005/日)
せっかく良いモノ手に入れたんだから、未来がどうのこうのとゴタク並べてる暇があったら目の前のアメ公と真面目に戦争して欲しい。これじゃ広島、長崎の犠牲者がうかばれない。生きるか死ぬかの切羽詰まった極限の暴力が描けないなら戦争アクションなんて撮るな。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しょせん戦争娯楽アクションなんでしょ。だったらちゃんと敵艦の2~3艘も撃沈して欲しい。アメリカの軍艦沈めて、誰かに何か言われるのがそんなに怖いかね。なんだかこの製作者たちは勘違いしてるみたいだ。戦争映画って、物語の中で人が殺したり殺されたりするから緊張感やカタルシスが得られるわけで、さらにその殺人行為の理不尽さや無意味さに観客が最後には気づくから破壊や暴力描写が許されるんだと思いますが・・・・。
出てくる奴が、誰も真剣に殺し合いをしようとしているように見えません。だから物語の中で、「戦争を始めた大人が、若者に未来を託す」云々のお題目が上滑りしてます。さらに樋口真嗣監督はまったく芝居が撮れないので登場人物の誰にも共感できません。素人監督のために、わざわざ準備したのかどうかは知りませんが、「ドストエフスキー」、「腕時計」、「ライカ」、「野球のボール」、「セピアの家族写真」、「あや取り紐」、「手作りアイス」など嫌になるほど出てくるアイテムのどれ一つをとっても、まともに使いこなせていません。
特撮自慢は良く分かりましたから、次回はちゃんと「映画」を撮って欲しいと願うばかりです。
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