[コメント] トゥモロー・ワールド(2006/米)
娯楽映画の形を借りた問題作。現代を模倣しているわけでもなく、最初は未来へのペシミズムかなとも思った。とにかく、誰が敵か見方か、何が正義か、何を希望に生きているのか、一切見えない展開なのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これは人類への警鐘というようなものでもなく、人間への諦観、平たく言えば地球への失望、そういうものまで感じてしまうほどやりきれない戦闘と逃亡しか描かれない。
しかし、20年ぶりの人類の誕生ということを起因でやはり将来への希望という明るさが見え始める辺りがすごい。いったん赤ん坊の姿を見るために戦闘員も非戦闘員も一瞬のみ我に戻るが、それもいっときでしかない。
ラストもやりきれない哀しさも存在するが、それでも一筋の未来への憧憬が画面を圧倒する。人類は不滅なのだろうか、、。
この映画の人類への深刻さは、いわばホラー映画の範疇に至るほどである。
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