[コメント] パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)
普通エンドロールは下から上に文字が上がっていきますよね。この映画ももちろんそうでしたが、私は途中から文字が上に動いているんじゃなくて映画館そのものが底に沈んでいくような錯覚を覚えました。
ファンタジーと言えば「夢や希望を伴った空想物語」といったところでしょうか。この作品も、しっかりと「夢や希望を伴った空想物語」だと言えるんだけど、土台となっている現実があまりにも絶望的で、そこから見る希望ってこうなのかと。説明が難しいんだけど、土台が違うとこうも違うものかと。とにかくファンタジー映画を見てこんなに落ちたのは初めてです。でも確かに希望はそこにあるんです。スゴイねこの映画。
ラストがまた上手い。人によって解釈が違うと思うんですが、そういうところが上手い。「面白い」とはとてもじゃないけど言えませんが、ものすごく落ちて、そして切なくなって、希望って何?と思わず考え込んでしまうような、そんな不思議な映画でした。私は好きだ。
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08.11.20 記
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