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[コメント] ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007/米)

ストリングス中心の不穏なBGMに心搔き乱され、噴き出す油とガスと、天に昇る火柱と黒煙に背徳の美を感じる。主人公の行動がサディスティックだが、こういう主人公を造形すること自体がもっとサディスティック。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そんな暴君のような男でありながら、最初は息子、息子を追いやってからは弟(を騙った男)となぜかパートナーを置きたがるのが面白い。作劇上大した意味も持たないのがまた良い。

それにしてもボーリング室でのラストシーンは絶品。牧師に道化役を演じさせ、ボールを投げつけるコントのような光景から唐突に訪れる凄惨な結末。笑いが一瞬で凍りつく。ポール・トーマス・アンダーソンは本当に底意地が悪い(褒め言葉)。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (8 人)HW[*] 代参の男[*] NOM[*] 中世・日根野荘園[*] カフカのすあま[*] おーい粗茶[*] 3819695[*] たろ[*]

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