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[コメント] マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015/豪)

「今、ここを楽園にしろ!考えるな!走れ!戦え!死ね!生きろ!」というアジが臆面もなく炸裂する山場30分には流石に鼻血が出て、「何か」を呼び覚まされる。この原始的単純さは崇高であり、作り手の熱量には敬意を払うべき。面白いのは間違いないのだが、
DSCH

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







剥き出しの情感ではなく過剰修飾で麻痺させられた感がある。単純なわりに、余計なことしなくていいのに、という不思議な感を抱く箇所が多い。その逆パターンも。惜しい、というのが正直な感想。

早送りみたいなゲーム画面やフラッシュバックが私の好み的には致命的で、麻薬的スピード感の代償に旨みが失われ、熱量の割に意外なほど迫ってこない。マッドって必ずしもそういうことじゃないだろうと。麻痺させることが簡単とは微塵も思わないけれども。

個人的な好みの話をすると、ことある毎に「ぐむむ、ぐむむ」と言葉にならないうめきを漏らすハーディと、これはdisjunctiveさんと同じツボですが、妻を避けようとして転ぶジョーさんに、何だか母性本能を掻き立てられる(わたくし、男ですけれども)。ただ、女性映画としての在り方が、「男ってどうしようもねえ」という詠嘆に対比されるばかりの構造で、この単純さは単純に過ぎると思う。

ばあちゃんズは格好いいですね。わたし、じいちゃん、ばあちゃんが戦う映画が好きです。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)おーい粗茶[*] ゑぎ[*] KEI[*] ロープブレーク[*] disjunctive[*] けにろん[*]

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