★5 | 「産めよ増えよ地に満ちよ」とは、別に全世界を駆け巡った訳ではなく、こういう貧しい関係においてひっそりと呟かれたに違いない、というリアリティが宿されている。 [review] (寒山拾得) | [投票(3)] |
★5 | 夫、父、弟、息子。男(おとこ)性の喪失と母(杉村春子)との狭間で彷徨う民子(乙羽信子)の女(おんな)性の回復が、生むこと、すなわち母性へと回帰するさまが、暗闇のなかの一条の光のようで神々しい。新藤演出の粘着と省略のアンサンブルもベスト。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | エアコンのなかった時代は真夏に窓を閉め切ったら要注意なんですね (TOMIMORI) | [投票] |
★4 | 母は強し、されど女は色々かな・・・? (RED DANCER) | [投票] |
★4 | 汗水垂らす労働者階級の姿をただ黙々と捉える。それをこんなに上手く表現できる監督滅多にいない。同じシチュエーションを執拗に映し出すことによって観る側の潜在意識に刷り込ませていくこの効果。 [review] (氷野晴郎) | [投票] |
★5 | 根源的な女のしたたかさを母である乙羽は体現する。彼女の周りには理不尽な死と別離がつきまとうが、彼女は夫を替え続けても命の脈動を連続させようとする。その一途で貪欲な生への渇望が、物語自体のベクトルをも変えてゆく。 [review] (水那岐) | [投票(2)] |
★3 | 撮影には見るべきところがあるが、全体的に映画のリズム感というものがなく、ひたすら鈍重な印象を受けてしまう。乙羽信子は名演だと思うが、「重い話だなあ」という以上の感慨はなかった。 (太陽と戦慄) | [投票] |
★4 | 母と女の両方を感じさせる乙羽信子の演技力に尽きる。殊に母(祖母)役の杉村春子、夫役の殿山泰司との絡みと、息子役の頭師佳孝との絡みの対比は絶品!['04.1.20VIDEO] (直人) | [投票] |
★5 | 夫婦の根元的な営みとは綺麗事言ったってこれしかないんだってことだろう。新藤は解りやすい。とてつもなく暗く真っ当な話を60年代ATG前衛テイストでクールに、しかもシャープに描いた傑作。黒田清巳のエッジの効いた撮影は特筆。 (けにろん) | [投票(2)] |
★5 | 涙がボロボロと流れた。新藤兼人監督の作品はとても現実的で普段、目を背けてしまう人間のいやらしさを真っ向からつきつけられてしまう。その背後には、ヒロシマ、原爆という忌まわしい過去がつきまとってる。 (ショスタコビッチ) | [投票] |