[コメント] キング・オブ・コメディ(1983/米)
一言で言うと、いや二言以上費やしたとしても勘違い男の悲しき話として笑って済ませばいいんだが、笑えない。
過去、クラスに自分では気がつかない、むしろいいことをしていると思っているのに嫌われている同級生がいて、そう言ってやりたいんだけど言えない、自分はそれほど嫌っていないんだけど他に流されて自然と距離を置いてしまう。逆に自分は積極的でないことを隠れ蓑に正当化していた。心の中では申し訳ないと思いつつもどこか優越感さえ感じていた。
今からするとずいぶん残酷なことをしていたのだと思う。この映画のデ・ニーロを見てるとそんな過去を断罪されているようで笑うどころじゃなかった。
だから現実なのか彼の幻想なのか曖昧なラストで幾分救われた気がした。
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