[コメント] 蝶の舌(1999/スペイン)
美しい記憶と悲しい記憶が、まぶしいほどに交錯する・・
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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あんな悲痛なラストシーンをはじめて見た。
こうなるだろう、という予想通りになりながらも、それでもその衝撃からしばらく席を立てなかった。
「自分が主人公だったら」と友達には話したが、もう十分大人の年齢の私は、ほんとうは「自分があの父親だったら・・?」と考えなければならない。あの父親と同じように家に閉じこもり耳をふさいだろうか、いやきっとそうするだろう・・と思いながら、そのif・・の考えすら自分を傷つけることに驚く。
きっと少年は、一生、その傷から逃れられない。誰もそれを責められないが、自分を責めることをやめることがあるとは思えない。
映画のあと、原作を読んだ。思いがけずとても短い、ほとんどスケッチといえるほどの小品だった。ラストシーンは、映画と同じものだった・・
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