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[コメント] 蝶の舌(1999/スペイン)

美しい記憶と悲しい記憶が、まぶしいほどに交錯する・・
イライザー7

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あんな悲痛なラストシーンをはじめて見た。

こうなるだろう、という予想通りになりながらも、それでもその衝撃からしばらく席を立てなかった。

「自分が主人公だったら」と友達には話したが、もう十分大人の年齢の私は、ほんとうは「自分があの父親だったら・・?」と考えなければならない。あの父親と同じように家に閉じこもり耳をふさいだろうか、いやきっとそうするだろう・・と思いながら、そのif・・の考えすら自分を傷つけることに驚く。

きっと少年は、一生、その傷から逃れられない。誰もそれを責められないが、自分を責めることをやめることがあるとは思えない。

映画のあと、原作を読んだ。思いがけずとても短い、ほとんどスケッチといえるほどの小品だった。ラストシーンは、映画と同じものだった・・

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (8 人)ミュージカラー★梨音令嬢[*] はしぼそがらす[*] Pino☆[*] ことは[*] washout[*] ぱーこ[*] シーチキン[*] m[*]

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