[コメント] ゴーストワールド(2000/米)
ひたひた積み重なる違和感と重キモチいいモラトリアム。ゴドー待ち(風)じじいがナカナカの手つきでハナシの腰をもむ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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18 歳。
世界を時限爆弾でバクハツしたいと思う頃。家族なんか石の彫刻にしてから、でっかい金槌でばらばらに破壊したくなる頃。でも、他人がいなくなったら自分は存在できないかも、てことにもウスウス気付いている。
「みんなが行ってしまったら。この世で最後のたばこを吸おう」〜レミング。
自意識のカタマリの頃は、「私はナニ者か」にうすうす気付くお年頃。でも、まだ知りたくはない、私の正体。「本当の自分」を知るのも、他人に見せるのもこわいから、「ヘンなオンナ」を装って、「他人から期待されるであろう私」を演じてしまう。
着せ替えメガネは特定のイメージ定着妨害用。ファンキーなヘア・メイクは他人への警鐘。土足で私のココロに踏み込まれないように張っておく有刺鉄線。ゴルアァ。見るんじゃねえよ、なんかモンクあんのかよ。調子こいてんじゃねえよ。あ、これじゃ銀蝿風ヤンキーだ。
演じているうちホントになってしまう「浮いた感じ」。自分の居場所が消えてゆく。親友が理解できなくなる。面白かったものが面白くなくなる。地元の人間が退屈にみえる。
したら、出てゆくしかないやね。でもね、きっと、そーのうちなんとか、な〜るだァ〜ろ〜お。
○ 「青春の後ろ姿」特集として『ウィズネイルと僕』との二本立て希望。
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