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[コメント] ムーラン・ルージュ(2001/豪=米)

二コール・キッドマンが素晴らしい!彼女の「アウ!アウ!アウ!アゥルルルルルルルルルルルー!」が聞けて、床を転げまわるその姿が拝めただけで十分満足。あとはもうユアン・マクレガーもふくめてオマケみたいなもん。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画の最初の方にあるこれらのシーンだけでももう一度見ようと、入れ替え制でなかったのでそのまま映画館に残ったが、結局2回目も最後まで見てしまった。

なんとなく奇抜で落ち着かない感じもするが、歌うお月さんとかエッフェル塔にカーンとぶちあたる拳銃なんて、映画として実に楽しいじゃないか。オープニングの、身体全体をつかった迫力ある指揮もよかった。あの部分だけでも立派な映画(超ショート・フィルムだけど)になるんじゃないだろうか。

それにちょっとくさい感じもするけど、キッドマンの目で演技するシーンもよかった。あの目でいろいろ語られたら、私ならもう言いなりだろうなあ。また色白のキッドマンは、赤味を帯びた光、青っぽい光、自然光、のそれぞれの光を浴びると、ずいぶん雰囲気が違って見える。それを生かして計算された演出か、公爵がらみの時は青い光で、クリスチャンがらみのときは赤味を帯びた光、という風に使い分けていたように見える。

青白い光を浴びて、ゾクリとするような美しさを魅せるキッドマンも捨て難いが、赤味を帯びた光で生き生きと、実にキュートなキッドマンを観ると、私は、私はっ、...「大変、よろしいー」と叫んでしまいそうだなあ。

ジドラー氏はさすがに百戦錬磨の古強者。「ライク・ア・ヴァージン」のダンスシーンは、彼が男心をそそるツボを知り抜いていることを示している。(余談だが、給仕たちにいきなり囲まれたとき、君がボッコンボッコンに袋叩きにされるんじゃないかと心配したよ)

それに、次々と襲いかかるさまざまなアクシデントに、時にシリアスに、時にコミカルに、老獪な手練手管や、強引な力技も駆使して立ち向かい、「The Show must go on.」とばく進する姿は、まさに座長の中の座長!君こそ、ショウ・マンの鑑だよ。

他にもアルゼンチン人が野太い声で迫力を出したタンゴのシーンは、絶品。すごくよくあの場の雰囲気にあってたんじゃないだろうか。寝るしか芸のないやつと思ったが、いい仕事してるじゃないか。

最後に公爵、落ち込むんじゃないぞ。惚れた女のためなら、持てるものを惜しげもなく投げ出して、その歓心を買いたいという君の姿勢は間違っちゃいないぞ。世の中の男は、10人いれば少なくとも9人は君の肩を持つぞ。(と思う)

オマケ★★一流の殺し屋には、歌って踊れることが必要なんだなあ。もしあの従僕がゴルゴ13だったら、きっとスムーズに歌い踊りながら舞台を進んでいって拳銃を拾ったんだろうなあ。

(評価:★5)

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