[コメント] リリイ・シュシュのすべて(2001/日)
リアリティを捏造する手ぶれカメラ、羅列されるタイポグラフィ、デジタルビデオが捉えるきめ細やかな田園風景、対象を曖昧に輝かせるハレーション、無意味にたかれるスモーク。インターネットやバスジャック、援助交際などの同時代的な素材をあつかう手つきの紋切り型ぶり。恥ずかしくなるぐらいに青臭い美意識が作り上げる、ノイズを一切排除した箱庭世界と、うわっつらだけの「リアル」。
しかし、そもそもそれこそが岩井俊二的世界なのだから、今さらその感性をあげつらったり、その閉鎖的な世界観を批判するつもりはない。むしろ圧倒的な映像美でみずからの世界観を貫徹した作家根性には敬意を抱く。彼なりの倫理で、彼なりの真摯さを持って、彼なりに考え抜いて打ち出された、これが彼なりの「リアル」なのだろう。ここで徹底的に追求されたものが、何ともシャラくさいうわっつら美学に過ぎなかったのだとしても、少なくともその徹底ぶりには「逃げ」や「嘘」はなかったと思う。
ただ、それが「14歳のリアル」という一見もっともらしいキャッチコピーでパッケージングされるとき、こうして語られた彼なりの「リアル」は、あたかも誰もが共感しうる普遍的なリアルであるかのように錯覚されてしまう。根っこのところでどうしてもこの監督を好きになれないのは、このもっともらしさを装ったコマーシャリズムがあるからだ。
ちなみに俺自身は、視界に入れたくないものを一切排除した箱庭世界よりは、有象無象のノイズにまみれた猥雑な現実のほうが好きだしリアルを感じる。たとえば「青猫」と「フィリア」がインターネット掲示板で交わしたような言葉のやり取りも、俺だったら下のようなスタイルで描く。
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◆◆◆◆リリィ・シュシュってどうよ?◆◆◆◆
1 :名無しさん :02/12/11 21:58
リリィ・シュシュの魅力について語り合いましょう。ぼくは「9月の雨の心臓」が好きです!
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2 :名無しさん :02/12/11 21:59
2げっとー
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3 :名無しさん :02/12/11 22:14
クソスレ立てんな厨房が 宿題やれ
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4 :名無しさん :02/12/12 2:06
林檎とビョークのパクリだよな。
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5 :フィリア :02/12/12 13:47
三枚目のアルバム、『呼吸』を聴いた。柔らかに冷たく充溢するエーテルを、リリィと一緒に貪りあっているような気分だった。僕はその瞬間だけ、彼女とたしかに繋がりあっていた。呼吸せよ!呼吸せよ!呼吸せよ! エーテルを! エーテルの結晶。音の宝石。それは時に美しく、時に醜く、時に優しく、時に残酷だ。
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6 :名無しさん :02/12/12 14:21
リリイ信者うぜー
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7 :名無しさん :02/12/12 18:58
>>5はリアル厨房 部屋にこもって自分の生き血でクッサイ詩でも書いてろや
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8 :ジュエル :02/12/12 22:13
>>5さん サードアルバム「呼吸」、私も大好きです。心にぽっかりと空いた穴を優しく満たしてくれて、また明日から強く生きていこうという気持ちにさせられる。これがエーテルの魔力なのかしら……。
5さんの綴る文章はステキですね。リリイのように激しくせつないポエジーを感じました。
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9 :名無しさん :02/12/13 01:19
>>1=5=8 (・∀・)ジサクジエーン
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10 :名無しさん :02/12/13 01:31
もうだめぽ
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