ＲＰＧで困る事って言ったら、イベント中にセーブしちゃったまま忙しくてしばらくやれなくて、数ヶ月ぶりに「さ、続きだー！」って始めた時の、あの頭ん中真っ白な感じだよね。よく思うのは、次に始める時、そのセーブに至るまでのあらすじを語り部が喋ってくれたらとか、中途半端なイベントの更新状況とかをナビしてくれる妖精がいてくれたら！と思うのだ。惜しい機能を持ったゲームも多々あったが、もうちっとユーザーフレンドリーな機能が欲しい…と、何かをやるたびに思うのであった。

そんな意味で、映画はいいねぇ。はじめにダイジェストが入る。えらい、わかりやすい。イントロのナレーションが非常にテンポよくて、原作読んでない人間にとってはすごい判りやすかった。次作もあんなナレーションが入る事を切に望む。

しかし、前情報で「終わりがガックリ」とか「終わらない」とか「難しかった」とか「凄い事になっている」とか、様々ではあったけど、思ってたよりは、すんなり見れたし、案外判りやすい人間関係と構成だった。それも、この物語をベースに生まれたＲＰＧをいろいろ経験してきたお陰なのだろうか。かなり複雑・難解であるのか？と覚悟して見たせいもあろうが、素直に見れて単純にまあまあ楽しかった。壮大な風景とかは、個人的には、そんなでも…と思うが、まあチャチくはなかったね。いいんじゃないだろうか。キャスト的にもなかなか男どもは良かった。リブ・タイラーの存在感の薄さが気になる所だが、彼女もまた、３部作通さないと語れないキャラなのだろう、と思う事にしよう。ドワーフの彼が、あまりにも役立たずに見えるのは気のせいなんだろうか？それも３部作通してみてから語るほうが良いのか？

つうわけで、何を語るにも、３本通してからじゃないと判断できないような…。そんな感じという事で点数は３点にしておくけど、どうなんだろう。というのも、『スターウォーズ』や『バック・トゥー〜』のような連作の映画は、それぞれが独立して楽しめる構図になっている。これは、２作目はどうするんだい？１作ごとに、何らかの起承転結を持ってこないとキビシイのではないか？全体のストーリーでいったら、この第１作は、起承止まりだろ？正確に言うと、承のみだけど。イントロのナレーションが起。この３時間が承。第２部が転であるからこそ、主役が代わるのか？そんな情報を得てびっくらこいたよ、ワシは。でも、それぞれの話の中にさえ、起承転結は成り立つものだから、やっぱりそれぞれの話で一応、締めれる様にシナリオ作るべきなんじゃないだろうか？『バック・トゥー〜』シリーズのエンディングの”続き”ってのは納得できるけど、この映画は本当に続きなんだもの。納得ってよりは、びっくりに近い。この１作目を見ずして、２作目から、あるいは３作目だけを見たって人の評価はどうなるのであろう（今からそんなもの気にしてもどうにもならないが）？

とりあえず、大作を見た、って事で。２作目、３作目、通して満点！ってのも有りか？「その前に原作読んでくれよ！楽しいから」ってのが、監督の一番強いメッセージだね。ヒネクレ者の自分は、ここまできたら原作読まずして、１．２．３と完結したのを見てから原作読むぞー。と心に誓うのであった。ただし、ワタシの誓いはワタシ自身に対して誓っているので、いつでも変更されうるのだっはっはっはっはあ。