[コメント] ロード・オブ・ザ・リング(2001/米=ニュージーランド)
映画を見終った人むけのレビューです。
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参った参った参った。
あんな所で終わっちゃって、もう、一年待てないよ!
ということでシリーズ1〜3まで合算で100点満点を目指したい。1だけ観た限りでは濃密な映像世界は満点!そこで33.3点としておきます。
テンションのメリハリが効いていて、3時間の長さをほとんど感じさせない。個人的にはアクションシーンを30%増量して欲しかったが、きっとキャラ立てが弱まるだろうからしょうがない。CGの使い方も「脇」に徹していて非常に好感がもてる。まぁ、だからこそイライジャの表情にとても人間的(劇中では人間ではない種族だが)な輝きを感じ、作品の中にドップリと入っていけるということ。
観終わってしばらく経ってから「また、みたいなぁ!!!」って気持ちになる種類の映画だ。世界中でヒットしているようだが、日本でのヒットの可否は読めない。原作の知名度が低く「それってドラクエのパクリでしょ!」なんてとらえ方をされちゃってるようなので・・・(笑)
当然ですが、DQファンとFFファン(←映画に非ずゲーム也)は必見。映画だとわかっていても、ついついゲーム的にみてしまうだろう。
「あぁ、ああいう敵キャラ倒してきたなぁ!」という感慨と、「うわぁ!この中ボス意外に堅ぇな!」というなりきり感と、「雑魚キャラはうぜぇなぁ!」という倦怠感を味わえる。
★での評価でいうと、文句なしの★★★★★とは言い切れないが、RPGゲーマーにとっては★★★★★★★★★★でもいいのだ!
[追記] 封切り初日にシネコンにて再鑑賞!
やはりシネコンは素晴らしい。初日にもかかわらずしっかり座れるし、音響設備・スクリーンの大きさなど、試写室より優れている点が多い。特に混む映画・映像/音響表現にただならぬ気合が入っている映画などは製作者に敬意を表して、その創造物を再現できるハードで味わいたいものだ。ましてや「オタク野郎南半球A代表」ピーター・ジャクソンが創造してくれた「広大な中つ国」を実感するならなおさらのこと……。
さて、作品についてだが、1回目では判りにくかった部分を吟味できる分、2回目の方がより深く没頭できた。特に人物それぞれが持っているバックボーンについてきっちりと理解した上でストーリーを追えるので、シーンのもつ意味をしっかりと把握できた(原作を通読しているファンなら1回目から問題ないのだろうが)。
そこで浮かび上がってくるものはピーター・ジャクソンの凄さである。圧倒的なイマジネーションとそれを実現するディテイルの作り込みと実現力。そして引き込む演出と魅せる演出。
文庫本4冊分の物語ゆえ3時間に収まりきらないのはしょうがない。プロットに穴があくのも許そう。そんなことよりも、「ぬるい」大作続きのハリウッド・スタジオ・システムとがっぷり四つに組んで、これだけの「熱い」作品を創造した「オタク野郎南半球A代表」の豪腕ぶりに、ただひたすら感服し、そしてひれ伏すのである。
二回目を観た後では「文句なしの★★★★★」と断言だっ!!!
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