コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] パンチドランク・ラブ(2002/米)

切り口変えて軽妙アンドコンパクト。 大上段なメッセージぽさは薄れたが、なかなかどうして屈折度は深い。 ラブストーリー的な売り方に嫌気がさすほど孤独感が突き刺さる。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







やればできるじゃん!こんなに短い映画も作れるんだ。

オープニングの空気感からジャストミート! この監督、さらに偏執狂的な演出の冴えをみせる。 セリフのないところでの、動きのあるカメラワークが気持ちいい。 セリフのやりとりもかなりおかしいのだが、手作りコラージュ風な音楽とセリフのないまま人物を捉えるカメラが噛み合った瞬間が最高。

アダム・サンドラーすごい。醒めてるのか熱いのか、異様なテンションに目が離せない。エミリー・ワトソンも、彼女にしかできないような役で、女神のような母性のオーラを輝かせるが、露出度的にもサンドラーの独壇場。

オルガンのオチはないんかい!?とか、ホフマンやっぱ車イスで火ダルマにしろよ!とか粗さがしもできるものの、とにかく映画の波長が自分に合って痛快だった。

しかし、日曜に一人で休日出勤して孤独な空虚さをひきずったまま観たので、ラブ・ストーリーに癒されるというより、妙にバリーの寂寥感がシンクロしてしまったのも事実。けっこう痛い映画なのかもしれない。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (7 人)ジェリー[*] DSCH[*] セネダ[*] カルヤ[*] トシ ミュージカラー★梨音令嬢[*] ナッシュ13[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。