[コメント] キル・ビル(2003/米=日)
古来から日本において仇討ちは正当に認められた殺人である。
だから、旅客機内で帯刀が許されるのである。 (どのように沖縄から本土まで日本刀を持ち込むのか興味があったけど、機内に刀ホルダーまで作っちゃう潔のよさに脱帽)
加えて警察の介入が無いのも、”日本の仇討ち”をよく理解しているからだ(嘘、うそ)。
東京に旅客機で乗り付ければ大都会のイルミネーションが一望出来、襖を開けたら雪景色は鈴木清順節。ガイジンさんたちも勘違いしてニッポンに大挙訪れ、ニッポンの外貨獲得を10%程上げる貢献をすると思われ。
またこのサントラは絶対”買い”。クルマの中で演歌をかけるなんて、絶対にしない私でも、「恨み節」は大音量でかけちゃう(サントラ盤に「恨み節」が収録されていないなら、自らの手で加えるしかないでしょ。タラ監督がホンキならこっちもホンキで臨まにゃあなるめぇ)。
この映画とは波長が合わず「こんなニッポンないよ。」と言いたい人も大勢いるだろう。リアル感のない生首も、嘘っぽい旅客機も、ストラップの付いたドスも、ハットリハンゾウというネーミングも確信犯なんだ。監督はニッポンを誤解しているわけじゃない。タラ監督はほとんど解っていてやってるんだ。彼は、幼少の頃からニッポンの怪獣映画や任侠映画を観て育ってきた人だからだ。
ここまでニッポンのサブカルに敬意を表するガイジンは居ない。
もう「クエン酸、足らんちゅーの [Copyright "cinema de joke"]」とは言わせない。
これは、数有るガイジンが作ったインチキニッポン映画の中でその最高峰であると言い切れる。
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