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[コメント] 青の炎(2003/日)

正直言うと、ニノ目当てで観に行きました。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







こんなところでカムアウトしてどうするって話ですが、実は私は嵐が大好きでこの映画も二宮目当てで観に行きました。女の子だらけの館内に妙な違和感を覚えつつ、嵐ファンでもない友達と席に着く。コソコソと女の子たちが「ニノが…」と頬を赤らめつつ興奮気味に話しているのを微笑ましく思いながら映画が始まるのを待つ。始まって早々は「ギャーにの!恥ずかしい!演技やめてー」とかなんとかスクリーンに映る少年が「嵐の二宮和也」にしか見えずどうにもこうにも集中出来なかったのが、いつの間にやらすっかり映画に没頭(ニノ、それは褒めてやる)。

そんな私のヲタ話はどうでもよくて、映画自体私はそんなに感動する事もなかった。二宮演じる少年の心の苦悩とか抱える悩みとか、そういうのって誰の心にもあるもので私はそれが当たり前というか、そこで行き詰まってちゃこの先人生乗りきれないみたいな。そういう気持ちで観ていたから別段涙も出なかったし、感動もしなかった。ラスト。少年がトラックに突っ込むシーンを見て「あーあのバカ!逃げやがった…」と思ったし納得も行かなかった。私みたいに物事をあまり深く考えず、行き当たりばったりで生きている人間にだってああいうナイーヴな心情は汲み取れる。けれども「弱いな〜…」と歯がゆい気持ちになったのも否めない。

一緒に観に行った友達が横で号泣していた。帰りに映画について二人で話していた時に「誰にも心を開けず、悩みも打ち明けられない子がいるんだと思ったら泣けてしょうがなかった」と彼女は言った。ナイーヴな少年の気持ちを素直に受け入れ、そしてその心の辛さを思い泣いていたんだと思う。私には当たり前に思える心の苦悩や葛藤も、人によっては受け入れがたい辛いものなんだと思うと、少し恥ずかしくなった。私は自分にとって当たり前の事で悩んでいる子の気持ちを慮る事が出来ないのかも知れない。そう思ったら、いくら生命力に長けていてもあまり意味がないんじゃないかと思った。人の心の弱さを受け入れ、思いやる事が出来る彼女がすごく魅力的に見えた。原作はまだ読んでいないけど、これを機に読んでみようと思う。きっとまた新しい感情が芽生えるかも知れないから。

自分の傲慢な恥ずかしい性格に気付かせてくれただけでも充分観に行った価値があったし、本当に意外にもニノとあややの演技も光ってたし(杏ちゃんはもとから演技派女優だから言う事ナシだし)、なかなか見ごたえのある映画ではあったと思う。みなさんも仰っている事だけど、単なるアイドル映画ではないと胸を張って言えるね!(アイドルファンとして)

最後に友達が泣きながら「あー、それにしても二宮くんかっこよかった☆」と言ったのを聞いて「おっしゃ、ニノ!ファンまたゲット!」と心の中でガッツポーズしたのは内緒です。

(評価:★4)

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