主人公の行動にも映画特有の不自然な行動が少ないのも良い。ちゃんと身の危険を感じたり予知を働かせたらすぐ警察に相談するし。こういったところで彼女の「か弱さ」を演出しているんだと思う。

だって普通映画的に言ったら-----木の上で鎖に繋がれて漂っている彼女を感じ取った場面のあと「こんな事誰も信じないだろう」と思った彼女が単独で沼に死体を探しに行ってキアヌ・リーブスが帰ってくるんじゃないかって客をはらはらさせるのが普通だろうし。（サム・ライミがコレを読んだら膝を叩いて　(*o*)！　だったりして。あの監督どっか抜けてるし）

ただ、最後近くのシーン、２人で夜中の沼に行くっていうシチュエーションは理解できなかった。あれだけ執拗に犯人を知りたがるっていうのだって普通「なんか、この人怪しい」って思うだろうしね。

またまた映画的に言ったら-----あそこで病院を抜け出してきた気の変な彼が「二人で沼に行こう」って言って怖い彼女は渋々同意する。で、沼に行ってから気の変な彼が違う場所を探している間に驚愕の真実に気が付く、その時木の陰から「やっぱり気が付いたんだな」と犯人が現れる・・・以下同じ内容　の方が自然だと思う。（サム・ライミがコレを読んだら膝をバンバン叩いて　！(*o*)！　だったりして。以下同文）

あ、怖いシーンと言えば半透明のシーツの向こう側から婆ちゃんがひょこひょこ歩いてくる所。上手いなあ。