[コメント] GO(2001/日)
ヒロインの人物設計などはいただけない。だが脚本の宮藤のセンスは光る。知人に勧めやすい清々しい作品。主題歌はいかがなものか。(H13.12.10追記、レビューはラストに言及)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ただ、在日の問題に関しては疑問符。結局、ディアスポラ論かよ、とつっこみ たくなった。
雪の特殊効果は最悪。全体的にはセンスの良さと悪趣味がごった煮になっている。
* * * *
(追記)
見終わってからしばらくたって、今年劇場で見た作品を全てつけ終わって、やはり3点かなと思い直した。
差別は日常に潜む。うちの家族も、知らず知らずのうちに差別発言をおこなう。私が、その言葉の由来を知っているのかと尋ねると、家族は赤面しながら、うちのなかで言っているだけだからいいだろと逆に怒られる。(といっても私もたぶん同じ反応をしてしまうような気はするが…)しかし本当に恐ろしいことは、先人が使ってきた言葉が、知らず知らず後の世代に受け継がれ、当人たちはそれに気がつかないという事実である。
その意味でいくらこの話が恋愛に関する話だとはいえ、その恋愛は桜井の家庭の日常に差別が潜んでいる以上、不穏な空気がこれからもつきまとうのではないか。とてもハッピーエンドにも思えなかったし、何にも解決していなかった。いくら突き抜けた気になっても、いくら雪が降っても、無味乾燥な次の日は否応無しにやってくる。この一瞬を大切にするという刹那的な表現にも思えなかったし、その意味では製作者は無自覚のように感じる。
と、くさしても、全体的にはまとまりのある上手い映画ではあるんだけどね。(☆4→☆3.5)
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