正直、ストーリーはかなり大味。人物描写もかなり薄っぺら。

歴史の書き直しに至っては確信犯的。先帝マルクス・アウレリウスが息子に殺されちゃったりコンモドゥスがコロシアムで死んじゃったり。特に、最後にローマが共和制になっちゃうってのはなかなかすごい。言ってみれば源頼朝と義経がタイマンはって刺し違えて、死にかけの義経が「天皇制も幕府も廃止して日本に共和制を！」とか言い残して実現しちゃうようなもの。。。なんか違うな。個人的には、歴史変えても大昔の話すぎて誰も傷つけるわけじゃないし、この映画でローマ史に興味がわいた人は自分で調べるだろうからいいけど。ローマ帝国史マニアの逆鱗には触れそうだな。

あれ？ケチしかつけてない。

でも４点。だってにおうんだもん。家族への愛情、国への愛と誇り、故郷への思いとか色々熱いけど、やっぱりこの映画は体育会系ののりに尽きる。臭いです。プンプンきます。だからいいんです、大味で。いいんです、大味が。

ああローマ帝国に住みたい。グラディエーターは嫌だけど。