コメンテータ
ランキング
HELP

塩田明彦の映画ファンのコメント

害虫(2002/日) 抱きしめたい 真実の物語(2013/日) 春画先生(2023/日) この胸いっぱいの愛を(2005/日) 勝手にしやがれ!!逆転計画(1996/日) カナリア(2004/日) 麻希のいる世界(2022/日) 優しい娘(1982/日) どろろ(2007/日) さよならくちびる(2019/日) どこまでもいこう(1999/日) 月光の囁き(1999/日) 黄泉がえり(2002/日) ヤマトナデシコ(1996/日) ギプス(2000/日) 帰ってきた刑事まつり(2003/日) 風に濡れた女(2016/日)が好きな人ファンを表示する

ことはのコメント************

★4害虫(2002/日)少女が、時に小さな幸せを感じつつも、心に傷を抱えたまま、なすすべなく大きな流れに流されていく。極端に削られた言葉。少女たちのつかみきれない内面心理。あいまいな部分が増えていく物語展開。日陰の部分があるからこそ、滞りなく一筋の糸に繋がらないからこそ、そこに「詩」や「間」が生まれて、魅力的に感じる時がある。唯一、最後の結末のつけ方だけが個人的にはいただけなかったが、あとは特に文句のつけようがなかった。[投票(1)]
★4月光の囁き(1999/日)前半の前半は青春映画の王道だ。むしろこの部分だけでも個人的には、満足だが…。初々しい、と思っていたら、正常から異常(といっていいのかどうか)へと雪崩れこんでいく急展開。少年の屈折した純粋すぎる思い、少女の絶望と快楽の狭間に揺れる葛藤に、息苦しくなってきた。『贅沢な骨』で抜群の存在感を見せた、ショートカットのつぐみもいいが、長髪の彼女もまた、美しい。彼女はもっと作品に出てほしいものだ。[投票]
★5黄泉がえり(2002/日)もし、最愛の人が戻ってきたら、と自分に置き換えてみると、やはり涙なしには見れない。期待を大きく上回る出来だ。それぞれのエピソードが本当に魅力的。それだけでも、ひとつのドラマとなりうるほどに、くっきりと浮き立ってきて、静かな感動となって、この胸に甦ってくる。真の主演は誰がなんと言おうと山本圭壱だ! [review][投票(6)]
★3ギプス(2000/日)黄泉がえり』の塩田明彦監督の異色作。佐伯日菜子の妖しい魅力と尾野真千子の清楚な魅力が、出会って、「特異」な世界へと、いざなわれていく。『萌の朱雀』で初々しかった少女尾野真千子は、より大人っぽく成長した。いい女優になってほしい。本作品では、このふたりが軸になるが、いかんせん特異な話なので、物語に入り込めるかが鍵。実験的試みは、おもしろいが、成功したかどうかは、評価が分かれるだろう。[投票]