丸山恵司の映画ファンのコメント
太陽と戦慄のコメント |
みな殺しの霊歌(1968/日) | 加藤泰の描く情念の世界が、どこかおかしな方向に突き抜けてしまった異形のサスペンス。台詞で語られる倍賞千恵子と兄のエピソードは、寅さんのダークサイド版とも言うべき怖さがある。この陰惨なムードだけでも凄い。 | [投票(2)] | |
江戸川乱歩の陰獣(1977/日) | 話はつまらないし役者の熱演も空回り。それでも映像表現には目を見張る部分がある。鈴木清順映画かと見紛うばかりの赤い部屋。 | [投票] | |
花と龍 青雲・愛憎・怒涛篇(1973/日) | ローアングル長回しに徹底して拘る演出スタイルの凄さ。雨や嵐や雪の場面など異様なほどの画面の強度があり、全編にわたって加藤泰の強烈な個性を感じ取れる。 | [投票] | |
正義だ!味方だ!全員集合(1975/日) | それなりに笑えるとはいえ全体的に緩いコメディなのだが、サイレント風のドタバタアクションが始まる終盤あたりは演出が乗ってくる。車の破壊・組立ての描写の荒唐無稽さ、屋根の上を滑り落ちるギャグは文句なしに楽しい。完全に付け足しのラストはご愛嬌。 | [投票] |