★3 | テイキング・ライブス(2004/米) | 本作のレベルであれば、私には娯楽作として充分に楽しめる。しかし敢えて苦言を呈するとすれば、先が読める展開だとか、それにくみするキャスティングの問題よりも矢張り主人公のキャラクタリゼーションに疑問を感じる。端的に云えばアンジェリーナ・ジョリーの有能さを中盤迄でもっときちんと演出しないと駄目だろう。 | [投票] |
★4 | めぐりあう時間たち(2002/米) | これは力のある映画だ。作劇と女優陣の独創性に支えられている印象は免れないが、しかしこれだけの演技を引き出した監督を誉めるべきだろう。何と言ってもジュリアン・ムーアの複雑性の表現は評価すべきだ。三つの時代の交錯の中でちょっとした共通する演出を見せる部分なんかもやや作為的ではあるが、デジャビュのようで実にスリリングだ。 | [投票(1)] |
★4 | エレナの惑い(2011/露) | 本作もファーストカットとラストカットは円環のように同じ場所、同じカメラポジションのカットだ。しかし、被写体は違う。なんというアイロニー。まさか、こゝに連れてこられようとは。
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★3 | ハンバーガー・ヒル(1987/米) | 『プラトーン』よりはずっと感動的でスペクタキュラーな戦争映画に仕上がっている。でも、矢っ張り『地獄の黙示録』を超えることは出来ない。ベトナムが誇張されていようと、真実が描かれていようと映画の評価には全く関係ない。 | [投票] |
★4 | 裁かれるは善人のみ(2014/露) | あゝこれも凄い映画。この厳しさは極めて私の好みです。しかし、本作はクジラの映画ですね。ちょっと、あのクジラのカットが余りにも際立ち過ぎていて、全編に溢れる息詰まる緊張感が薄まって感じられてしまう弊があるぐらいだと思います。 [review] | [投票(3)] |