★3 | 「...そうかんがえたら、ちょっとだけうれしかね。」 自分ではどうしても埋めることの出来ない空洞を忘れたくて、しのんでくる(いや、白昼なんだが)兵隊(香川照之)を夢中で求めるイネ(石田えり)だった。人の心の虚ろを目の当たりにしたときにも、涙が出てしまうことを知った。 [review] (kazby) | [投票(1)] |
★5 | こんな格調のある、無駄のない、日本人のその時代の痛みをこれほど描き切った映画が今までどれほどあったか。まさしく渾身の1作。見終わった後こんなにじわじわ流れる涙も珍しい。黒木映画の到達点。 (セント) | [投票(4)] |
★4 | 地方のコミューンのエロスとタナトスの混在を描いて『祭りの準備』姉妹篇の趣があるが、男が不足する世界で枯れた原田が色気を抑え基軸となり世界をこちら側に繋ぎとめている。総じて女優陣も素晴らしいが、それ以上に特筆は田村演出の室内の夢幻光。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | 痛みが見えそうで見えない。この戦時中の日常が、うまく想像しきれない。 (あちこ) | [投票] |
★4 | 南国の有無を言わせぬダイナミックな自然のもとで、戦争は限りなく卑小な出来事に近づいてゆく。そしてだからこそ、個のレベルにおいてのその事実は哀しく深い。 [review] (水那岐) | [投票(8)] |
★5 | 「自分の方が生き残ってしまった」という、挺身を第一の美徳として育てられた日本人がこの戦争で抱えることになる原罪と、迫りくる終局を日常の中で迎えようとする静謐な狂気を描く。今の日本の若者に伝わるであろうか? (死ぬまでシネマ) | [投票(2)] |
★3 | 現在17歳の俺。シュワちゃんとスタ公とジャッキーで育ち、そして「はだしのゲン」で学んだ世代です。多分。 2004年3月29日劇場鑑賞 [review] (ねこすけ) | [投票(1)] |
★4 | 香川照之の最後の表情がいいですね。 (ぱちーの) | [投票] |
★3 | 戦争の悲惨さ、愚かさを一般市民の何気ない生活の中に、美しい景色と共に淡々と描いた、黒木和雄お得意の題材。['04.2.9MOVIX京都] [review] (直人) | [投票(1)] |
★3 | 印象的なエピソードは数あれど、やっぱり記憶に残ってしまうのは石田えりと香川照之の情事の場面なんだよ。まぁ、そんな奴は私だけなのかもしれぬが。 [review] (青山実花) | [投票] |
★5 | 戦時下という名の日常。誰にとってもそれが日常である限り、その歪みは決して歪みではなく当然の日々であるという今の我々には想像しがたい過去の現実を黒木和雄監督は実に静かに見せてくれた。受け継ぎ、受け継がれてゆくべき体験的教訓映画。 (ぽんしゅう) | [投票(7)] |