★4 | 汚辱の町での背徳の鮮烈な愛、とでも、映画コピーに使えそうな、現代では奇蹟、のほとばしる強い愛です。その堂々とした紡ぎ方にも驚かされる。僕はちょっとジェルソミーナを意識しましたが、、。またまた韓国映画の秀作。 (セント) | [投票(1)] |
★4 | 登場人物の行動の無謀さもあって純愛と呼ぶには無理がある気がするが、愛と憎悪の境界線のないアニマル的本能と底辺の人間の生き様をここまで見せてくれる演技と演出はたいしたものだ。 [review] (SUM) | [投票] |
★4 | 臆病なやくざ。自分には陵辱し得ない女が、誰かに抱かれるところをマジックミラー越しに何時までも眺め続ける。彼にどん底まで引き摺り下ろされた女は、それでもそんなやくざに寄り添う。自分たちの生きる世界とはかけ離れていようとも、愛を怖れるやくざは悲しく、いとおしい。 (水那岐) | [投票(1)] |
★4 | 直球勝負の感情たち。 2004年7月5日劇場鑑賞 [review] (ねこすけ) | [投票] |
★5 | こんな自分でも愛してくれますかと、愛に臆病な人間が生涯裏切らない「信頼」を求め試す究極の妄想お伽噺。ここまでガキっぽい願望をぶっちゃけてくれるキム・ギドクに感謝。都合良い事にチョ・ジェヒョンも男前。 [review] (レディ・スターダスト) | [投票(1)] |
★4 | 人には人を愛し始めるときの手順があり、人が人を愛する方法にはカタチがある、などというのは唯の幻想にすぎない。量産され消費されるだけのマニュアルどおりの愛など、本当はどこにも存在しないのだ。そんなキム・ギドクの声が聞こえる。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★5 | 増村映画の主人公達が視覚を喪うことで愛に開眼したように、ウォーレン・ベイティや原田芳雄が不能ゆえに愛を体感したように、金基徳映画の主人公達は、激しい痛みの中、互いに言葉を喪うこと事で、ようやく愛を語り始める。 [review] (町田) | [投票(5)] |
★3 | 非常に微妙ながら喜劇だと思う。哀しさや滑稽さを、依怙地なまでのしかめっ面で覆い隠したかのようなテイストが面白い。個々のモチーフや象徴性も、そのひとつひとつは面白い。 [review] (くたー) | [投票(1)] |
★4 | 眼は口ほどに。とにかく眼が凄い。本作のチョ・ジェヒョンは『タクシードライバー』のトラヴィスロバート・デ・ニーロ、『白痴』の赤間三船敏郎に並ぶ私的三大眼力です。ガラスと鏡による、写る世界と映る世界の映画的表現も見ごたえ十分です。 [review] (スパルタのキツネ) | [投票(2)] |
★4 | エゴン・シーレの世界とPLAYBOYの世界の溝は埋まるか?[新宿武蔵野館2] [review] (Yasu) | [投票(8)] |
★5 | 愛するということと憎むということは、関係を欲望するという点で等価だ。そしてその手段が暴力という回路しか持てなかったらどうなるのか。キム・ギドクは挑発する。いたわりが暴力に、罵りが愛ということもある。先鋭的ではあるが、遠い世界の話でもない。 (よだか) | [投票(3)] |
★5 | 野生の哲学者・金基徳。わたしは彼にこう問われている気がしてならない。「人間はこんなにどうしようもないものなのに、あなたはなぜそれを見ようとしないのか」「彼らが“幸福”でないなどと、どうしてあなたに言えるのか」と。(04.04.27@心斎橋シネマ・ドゥ) (movableinferno) | [投票(4)] |