★4 | 老いても生きてゆく者と充足して死にゆく者。死んでしまうことができれば、あるいはその瞬間、満ち足りた気分を思い切り吸い込むことができるのかも知れない。だが冒険に生きることを放棄し、平凡な多忙さをおのれに課した者には、充足した時間など老いさらばえてもやって来ない。化粧をしないシジフォス、田中裕子が燃えられたのはたった一夜であり、今日も彼女は自転車を駆る。 (水那岐) | [投票(1)] |
★4 | いい映画だ。日本映画独特の繊細な感覚を長崎の坂に託している。映像、演出、演技ともまさに研ぎ澄まされている。これぞ日本映画の秀作だ。 [review] (セント) | [投票(4)] |
★4 | 地味に生きてきた男と女が、人生の半ばを過ぎて色気を出すと…[シネマ・アンジェリカ] [review] (Yasu) | [投票] |
★4 | ときに街は物理的にも心理的にも人を閉じ込め人生そのものになる。だから若者は本能的に街を出ようとする。苦悩の象徴のような急坂を日常として受け入れた女と、坂の頂上に篭るように暮らす男。30余年をそうして過ごした2人に相応しい恋の結末だった。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 早朝の、薄暗い藍に染まった町の色。牛乳瓶の鳴る音。自転車の回る車輪で円を描く橙色の光。導入部から観客を映画的な幸福感で包み込んでくれる。地味な作風のようでいて、画面は色彩の愉しみに充ちている。 [review] (煽尼采) | [投票(2)] |
★4 | 岸部一徳ファン必見! [review] (ペペロンチーノ) | [投票(9)] |
★5 | これはちょっとした怪談なんだと思う。坂の町に静かに、つましく、乱れる事無く暮らしてきた一人の女の妖怪の物語。 いや、この映画に出てくる女は皆妖怪で、男は…生贄? [review] (レディ・スターダスト) | [投票(4)] |
★3 | 視界の端に相手を捉える日常。
視線も言葉も交わさなくても、同じ空気を吸い、確かに近くに存在していると言う安堵感。
この感覚、、分かるなあ。 [review] (リア) | [投票(4)] |
★4 | 田中裕子ほど化粧の似合わない女優はいないと思う [review] (TOMIMORI) | [投票(3)] |