★4 | 幕が下りると、山下監督とスチャダラパーSHINCOのトークショーが始まった。そしてモヤモヤが、晴れていった。 [review] (林田乃丞) | [投票(9)] |
★5 | 西村が場違いな昭和言語で取り繕った極北の下司根性を森山が据わった三白眼で二乗し開放してしまった。優しさと馴れ合いに支配された時代に降臨した糞ミーイズム。それが紙一重だとしても苛烈たる者がこじ開けた吐溜めの向うの希望こそが清冽なのだ。 (けにろん) | [投票(10)] |
★4 | 「愛すべき、ろくでナシ」という宣伝文句を鵜呑みにするとこの映画の本質を見失う。クソ豚野郎だから物語が成立する。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(7)] |
★5 | 原作の雰囲気を期待すると肩透かしをくらうかもしれない。原作も映画も、違う作品としてすばらしいと思う。 (アリ探し) | [投票] |
★4 | もともと『ばかのハコ船』なんかを作っていた山下敦弘、最近はオーソドックスな巨匠に納まり始めているのを少々気にはしていたが、本来は市井の冴えないずっこけ人生はお得意のはず、という視線で見た。
[review] (セント) | [投票(3)] |
★4 | 純然たる職業演出家としての達成が窺える、山下敦弘の最もプロフェッショナルな映画。おそらくそれは向井康介や近藤龍人、あるいは山本浩司や山本剛史といった名をクレジットに見出せないこととも無縁ではないだろう。撮影の充実度は同じく池内義浩がカメラを担当した『リンダ リンダ リンダ』に並ぶ。 [review] (3819695) | [投票(13)] |
★4 | 脚本のいまおかしんじが、原作に付け加えた要素は「希望」への手がかりだ。それを受けた山下敦弘が手堅い演出で、貫太の中をただ過ぎて行く無為な時間に、多角的に「自覚」というクサビを打ち込み、「次へ」という価値を付加することで真摯な娯楽映画になった。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(10)] |
★4 | 決して悪人ではないが徹底してダメ人間という主人公=原作者の人間性を自虐的なまでに赤裸々に描くこの作品が哀切さとともに可笑しみを以て立ち上がる事象の裏に、我々観客が隠しきれない優越感や差別意識が潜んでいることは否定できない。 [review] (緑雨) | [投票(3)] |
★4 | 動物ごっこのような相変わらずワザとはずしたシーンを持ってきたりもするが、本作は随分と安定的な、分りやすい演出だ。堂々とした、と云ってもいい。例えば、最も気合の入った場面は何と云っても居酒屋のシーンで貫多(森山未來)の「田舎者は本当に、ムヤミと世田谷に住みたがるよな。」という科白から始まる部分だと思うが、 [review] (ゑぎ) | [投票(6)] |