★5 | 来るべき世界への道筋を切り拓く旅路は全てを失うことでしか始まらない。男たちは逝くことで礎を築き女は母座を降り随行者となる。貴種流離譚のロマンティシズムが長焦点レンズの揺めきゆ中に香り立つ側で精緻を極めるガジェット群が物語と不可分に親和する。 (けにろん) | [投票(3)] |
★3 | 悪くはない。悪くはないのだけど、つまりは原作既読者が答え合わせを楽しむ映画な気がする。そしてドゥニ・ヴィルヌーヴの答えは想像以上でも以下でもないので「すげーもの見せられた!」という気持ちにもならない。作りは丁寧だし飽きもしないのだけど驚きが足りなかった。 [review] (月魚) | [投票(2)] |
★4 | 作品世界の所々に腑落ちせぬ点はあるものの鑑賞の妨げとはならず。時は要したが物語に没入できた。 [review] (G31) | [投票] |
★4 | 地表全土を砂が覆うという架空空間を臨場感豊かに活写したことが、映画成功の土台。そこに救世主信仰や英雄成長譚の成分で装飾し、抑えた色調で物語を重厚にまとめ上げた。母と子が対等に危機を切り抜ける展開が、マッチョドラマからの脱出を予感させる。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★5 | 文字通り血を吐く異文化交流。五感で飛び込み命を賭ける全霊のコミュニケーション。これはヴィルヌーヴらしい「境界線」上のドラマの徹底。無類の「巨きさ」と細部の意匠、「豊穣な緩慢さ」にも磨きがかかり、もはや新古典の趣。ド直球で好み。嫌いな人がいるのも相変わらず頷けるが。
[review] (DSCH) | [投票(1)] |
★4 | 巨大な宇宙船などのメカや小道具に至るまで、丁寧に考えられ、つくられており、いかにもSF的な、統一感ある世界を構築しているのは立派で、それらの絵面は十分、楽しめる。ただなあ… [review] (シーチキン) | [投票(3)] |
★3 | パンツ一丁のスティングに勝るものが何ひとつない。 (黒魔羅) | [投票(4)] |
★4 | まず、邦題にも「パート1」、あるいはそれが分かる言葉を付けるべきだろう。本作単体では、途中感満載で終わる、ということを事前に観客に示しておくべきだ。それでも、本作単体として、映画館で見る価値のある作品なのだ。 [review] (ゑぎ) | [投票(4)] |