★5 | 劇中映画の題名は「別れのまなざし」だ。それはきっと別離を惜しむ哀しいまなざしだろう。その視線を受け入れて幕を下ろすように自ら瞳をとじたとき、その闇のなかに人は何をみるのだろか。終われずにいる者に向けたビクトル・エリセの自戒を込めた惜別の映画。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★4 | 「記憶」というキーワードと、「人探し」という劇中劇との同一性は、アイデンティティの探求と過去との決別を意味するのだろう。 [review] (jollyjoker) | [投票] |
★5 | 過去作のことはあまり意識せず、長い間待ち望んだエリセの新作を純粋に楽しむことに集中した。素晴らしい時間だった。映画をなにより大事に思う心は、作り手のエリセも映画館に座ってみる側にいる私もおなじだと思った。 [review] (tomcot) | [投票(3)] |
★3 | 俳優の失踪とその捜索にさして劇的妙味があるわけでもない。これはそれに託けたエリセの表舞台を去って後の生き様と現在の心象で謂わば年寄りの繰り言。であるが追憶の中の映画というのはそれでも切なく愛おしい。「ライフルと愛馬」の歌唱は胸打たれる。 (けにろん) | [投票] |
★4 | ビクトル・エリセの遺作(予定)。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |