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フィリップ・ボルテールの映画ファンのコメント

仮面の中のアリア(1988/ベルギー) ふたりのベロニカ(1991/仏=ポーランド) キング・オブ・キングス(2003/仏=伊=独) 戦場のレジスタンス(2003/米=オランダ) ボワ・ノワール 魅惑の館(1989/仏)が好きな人ファンを表示する

ふたりのベロニカ(1991/仏=ポーランド)************

★5キェシロフスキの映画から思うのは、希望、という文字。希望の「希」は、布の目。糸と糸の隙間。ほんの、光がこぼれるかこぼれないかの、小さな隙間から、遠く、遠くを、覗き込む。そんな繊細な、美しさ。 (booca)[投票(3)]
★5イレ−ヌ・ジャコブの存在感。そして、効果的な音楽。きらりとゆらめく光線。 不思議な現象、偶然の出来事など紡ぐのが好きなキシェロフスキーがカワイイ。 甘すぎることもあるけどね。 (れいし)[投票(1)]
★5すごいです。こんなに、手で丁寧に糸を紡ぐように織って作った、宝石のような映画。震えが来るぐらいです。主人公を通して、人間の本源的な存在そのものの哀しみを映してる。繊細だ。キェシロフスキの哀しみが伝わってくる。 (セント)[投票(2)]
★5女優も撮影も照明も全てが美しすぎる。余韻を断ち切るようなカッティングも効果的。このように世界を知覚できる監督がヨーロッパに存在していたとは驚きだ。これは西洋よりむしろ東洋の感覚に近い。 (赤い戦車)[投票(2)]
★5 息を止めてみていたいような映画。くしゃみでもしたら周りの人にしばかれそうだ。 (にくじゃが)[投票(1)]
★5映像美に捕らわれて瞬きすら出来なかった。不思議で知的で神秘的な運命。雨に唄うシーンは未だに心に残っている。永久のミラージュが更にもう一人のベロニカを生み出す心境。意志を持つ人間には、必ず心の奥にもう一人の自分が存在するのだと強く思えた。 (かっきー)[投票]
★5屈折させた光。反射させた光。それを執拗に取り込んできてること。それは、「ふたりのベロニカの心を暗示」しているという月並みな解説を待たなくても、やっぱり暗示しているとしか言いようがない [review] (まご)[投票(4)]
★5ドッペルゲンガーとの奇跡的な親和。西欧文化との融合に際し多くの先人とは違いキェシロフスキは祖国との頚木を解き放ちはしなかった。奥ゆかしき西欧観が超自然なギミックと調和しトリッキーな撮影が先鋭を付加する。後にも先にも最高作はこれしかない。 (けにろん)[投票]