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梁石日の映画ファンのコメント

家族シネマ(1998/韓国) 夜を賭けて(2002/日=韓国) 月はどっちに出ている(1993/日) 闇の子供たち(2008/日) 血と骨(2004/日)が好きな人ファンを表示する

エレニの旅(2004/ギリシャ=仏=伊)************

★5最初の2ショットで巨大な流転のクロニクルを語ろうとする圧倒的気概に呑まれる。自我に立脚した生き方を訴求するエレニを、しかしギリシャ近代史は容赦なく苛むわけだが、その個人史への歴史の侵食は豊穣なエピソード群により形骸から免れる。到達点だろう。 (けにろん)[投票(2)]
★4映像で語りかける力を失わない作家アンゲロプロス (SUM)[投票(1)]
★5現代においてまさに映像作家たる孤高の表現をぼくたちに見せてくれるのはアンゲロプロス以外にはいないのではなかろうか。本作は舐めるような流れるようなカメラが実に人の苦悩の歴史を写し、その映像は気品の高い宗教画の如し。 [review] (セント)[投票(4)]
★4これでもきっとかなりの省略がされているのだろう。エレニというひとりの女性に託されたギリシャという国の物語は、3時間弱程度の時間では到底描き得ない。[ユーロスペース2] [review] (Yasu)[投票(1)]
★4干してある白いシーツに隠れて、楽器を演奏するシーンが素敵だ。 (kenichi)[投票]
★44.5。私も自分の好みから言えばこのアンゲロプロスが一番だ。幾度となく反復される水、衣装や翻るシーツ或いは煙として繰り返される白、ワルツと楽隊、そして何度も画面を横切る機関車。何らかの運動としてギリシャ史を呼び起こす<記憶>のイメージが画面内に盛り込まれていく。理由や意味を描くことなく、映画を展開していくその手腕に見入るが、やっぱり終盤で象徴性を前面に出して画面の快楽を損なってしまう。惜しい。 (赤い戦車)[投票(1)]
★3「水」が隔たりの象徴として反復される演出も含めて、美しさの反面、どこか空々しい。主体性が希薄なエレニは、多用されるロングショットの風景の一部としてしか存在し得ず、祖国の悲劇の為の泣き女という、抽象的な象徴の域を出ていない。 [review] (煽尼采)[投票(3)]
★5ギリシャ危機はこの映画のせいかもしれない。(2012/03/15 新文芸坐) [review] (chokobo)[投票]
★4「銃弾は一発幾らですか。命は一人幾らですか」 [review] (寒山拾得)[投票(1)]