★3 | 俺の血が騒ぐ(1961/日) | 大海を行く一隻の帆船は、国籍不明の遭難船に救助隊を送った。だが、その船は爆炎を上げて海の藻屑と消えた…。その数ヶ月前、新米船員の明(沢本忠雄)は兄の邦夫(赤木圭一郎)とその恋人・節子(笹森礼子)に迎えられて帰港した。その邦夫は海で殺された父の捜査に不満を抱き、犯人を自らの手で裁こうと決心していた。だが彼は詰まらぬ喧嘩で一ヶ月の謹慎を食らい、やって来たバーで健次(葉山良二)という男と親友になる。健次は裏の非合法組織に属する男であった。心のすれ違いを感じた節子を明に託し、邦夫は健次たちの船に乗ることにした。父殺しの犯人が乗っていると聞かされて…。〔86分/カラー/スコープサイズ〕 | [投票] |
★4 | 月給泥棒(1962/日) | 当世流行りのモーレツ社員の巷・クラウンカメラでも、吉本(宝田明)は群を抜くゴマスリ社員であり、出張帰りにも課長・部長・専務に付け届けを忘れなかった。人事部長(中丸忠雄)が息子を一流学校に入れさせたいとこぼせば、広告会社にクラウンの広告を発注し、かわりに裏口入学の話を取り付ける。女にも目のない彼は、ホステス和子(佐山和子)も稀に見る女と見るや真っ先に手を出し、「幸福とは自分が人より上に立ったときに味わえる」と人生哲学を語って感心させるのだった。そんな折、吉本はクラウンのライバル会社・オリバーカメラが、ザバール王国のバイヤー、ダゴン氏(ジェリー伊藤)に大幅買い付けを頼むとの情報を聞く。〔93分/カラー/スコープサイズ〕 | [投票] |
★3 | 暗黒街の弾痕(1961/日) | 新型エンジンを搭載した試作車が、三角峠で逆走してきたトラックを避けようとして崖下に転落、運転手は絶命した。鯨銛の撃ち方を新人にレクチャーしていた運転手の弟・草鹿次郎(加山雄三)は、産業スパイの仕業かもと教えられ、復讐に燃えて立ち上がる。事件を担当していた東警部(三橋達也)は、謎を追う次郎の真摯な態度に動かされ、再び事件を洗ってみると約束する。一方、次郎の大学時代の友人・須藤健(佐藤充)は、インチキ雑誌編集長のかたわら恐喝を生業としていた。彼はくだんのトラック運転手の陰にいる大物の存在を察知し、次郎に手を出すなと忠告するが、そんな言葉に耳を貸す次郎ではなかった。〔73分/カラー/東宝スコープ〕 | [投票] |
★2 | いいかげん馬鹿(1964/日) | 終戦直前、弓子(岩下志麻)は瀬戸内海の小島に疎開してきた。彼女はそこで孤児・安吉(ハナ肇)と島で初めての友人になるが、大切なお嬢さまを危険な目に遭わせたというので安吉は養父と喧嘩になり、舟で島を飛び出してしまった。年月は流れ、弓子が大学に合格したその日、ジャズバンドの興行主として安吉は島に帰ってきた。久々に再会した弓子の美貌に陶然となる安吉だったが、コンサートは村長のライバル・竜王丸(石黒達也)にストリップショーだと因縁をつけられ滅茶苦茶になってしまった。スポンサーに逃げられ、赤字分だけ旅館で働かされる安吉だったが、ただでは起きなかった。彼はもっと凄い客人を連れて来たのだ。〔86分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★5 | かもめ食堂(2005/日) | フィンランド、ヘルシンキの街角に、サチエ(小林聡美)の切り盛りする「かもめ食堂」はある。あくまで「食堂」で、メインメニューはおにぎりだ。開店以来1ヶ月で現われた最初の客トンミ(ヤルッコ・ニエミ)はアニメファンで、サチエに『ガッチャマン』のフルコーラスの歌詞を聞いてきた。気にしていたサチエは、ある日、本屋で『ムーミン』日本語版を読み耽っていたミドリ(片桐はいり)に出会い、歌詞を聞く。それをきっかけに、理由なく旅をしていたミドリは食堂の従業員になってしまう。さらに、辛い過去の果てにフィンランドに旅してきたが、空港で荷物を紛失してしまったマサコ(もたいまさこ)が、かもめ食堂を訪れる。〔102分/カラー/アメリカンヴィスタ〕 | [投票(1)] |
★3 | 純情部隊(1957/日) | 昭和20年。関取軍人・力道山こと光田は、辛い毎日ながらも東千代之介見習い士官に励まされ、また仲間の兵士にも実直な性格を気に入られ、親交を深めていた。それが面白くない鬼軍曹・岩本(駿河海)はことあるごとに光田らに暴行を加えるのだった。やむを得ない理由で光田が髷を切って間もなく、戦争は終わった。つぶしのきかない仕事で落ちぶれる光田だったが、仲間にプロレスラーの仕事を推薦される。めきめき力をつけた力道山は、今や日本中で応援してくれるファンのため、またかつて世話になった親方の娘(星美智子)を芸者の境遇から救うためにも、今やレスラーとなった岩本に敢然と挑んでゆくのだった。〔85分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票(1)] |
★5 | 真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章(2006/日) | 戦乱の時代、この国の未来を予期して「修羅の国」より送られてきた三兄弟…彼らのうちのひとりが無敵の拳法「北斗神拳」を継承する運命にあった。末弟ケンシロウ(阿部寛)がそれを成し遂げ、次兄トキ(堀内賢雄)は死の灰を浴びて医学の徒となった。そして長兄ラオウ(宇梶剛士)は敗北者となるを良しとせず、自ら軍団を組織して乱世を平定する「拳王」となる道を選んだ。故国より従うソウガ(石塚運昇)とレイナ(柴咲コウ)を配下に、彼はこの国の名だたる郷将たちを倒し、ついに南斗の帝王・聖帝サウザー(大塚明夫)を相手に残すのみとなっていた。だが、サウザーには揺るぎなき勝算があった。〔94分/カラー/ヴィスタ〕 [more] | [投票] |
★5 | 機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛(2006/日) | 小惑星アクシズとともにジオン公国再建を目論み、現われた女ハマーン・カーン(榊原良子)。ティターンズに寄生しつつ親鳥の喉を食い破り、わが身としようとする木星帰りの悪魔パプティマス・シロッコ(島田敏)。そして地球圏の理想国家建設を目指すエウーゴのクワトロことシャア・アズナブル(池田秀一)。三つ巴の戦いは宇宙に舞台を移し、幾多の人間たちの生き血を呑みこみ続ける。その中でΖガンダムのパイロット、カミーユ(飛田展男)は真に倒さなければならない強敵を見出す…新約Ζガンダム、いよいよ命のうねりのドラマが完結を迎える。〔99分/カラー/ヴィスタ〕以下は作画スタッフ→ [more] | [投票] |
★2 | 赤ちゃん教育(1938/米) | 生物学者デヴィッド(ケイリー・グラント)は発掘された恐竜の化石を復元し、残る鎖骨一本で完成させたら、助手のアリスと結婚する予定を立てていた。そんな彼のために百万ドルを寄付してくれる未亡人の弁護士・ピーボディ(ジョージ・アーヴィング)との接待ゴルフに臨んだデヴィッドは、この上なく厚かましい娘・スーザン(キャサリン・ヘプバーン)に妨害され、接待どころではなくなってしまった。つきまとう彼女の起こしたアクシデントでスーザン宅に立ち寄らざるを得なくなったデヴィッドは、そこで豹のベイビーと出逢う。それこそが災厄の始まりとなってゆくのだ…スクリューボール・コメディの代表作。〔102分/モノクロ/スタンダード〕 | [投票(1)] |
★2 | モモ(1986/独=伊) | お金はないが気のいい人々が住むとある町。ここの野外劇場の横穴から、くるくる巻き毛の女の子・モモ(ラドスト・ボーケル)が現われる。彼女の得意技は人を幸せな気分にさせること。彼女自身、ベッポ爺さん(レオポルド・トリステ)や俳優のジジ(ブルーノ・ストリ)とたちまち親友になってしまう。だが、そこへ闇が忍び寄る。グレイの背広に葉巻をくわえ、人々に時間の節約を説き、暮らしのやすらぎの時間を奪う「時間泥棒」たちだ。彼らの誘惑に屈せず、戦う決意をしたモモは、亀のカシオペアに導かれて時の支配者マイスター・ホラ(ジョン・ヒューストン)と面会することになる。〔105分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | ある朝スウプは(2004/日) | 秋の病院で、北川(廣末哲万)は脅迫観念症に蝕まれていると診断されていた。彼と同居する恋人・志津(並木愛枝)は営業職に勤務していたが、その仕事に不満を抱いていた。辞めたいと洩らす志津を、家でコンピュータ作業に従事している北川はやんわりとたしなめるのだった。だが、この頃からふたりの関係がおかしくなってゆく。北川がカルトに入信し、40万円の貯金を下らぬことに使い果たしたことを志津は責める。そして、ソファーから離れず生気を失ってゆく北川の財産を、志津は管理することを宣言した。しかし、北川のカルト熱は上がってゆく一方だった。〔90分/カラー/ビデオ〕 | [投票] |
★2 | 将軍と参謀と兵(1942/日) | 昭和16年の北支戦線。山岳地帯に潜む敵軍大部隊を包囲すべく、土岐原兵団の矢垣参謀(押本映治)は左翼方面よりこれを攻めることを提案、これに対し杉参謀(中田弘二)は補給線を護るべく反対、激論は続いたが土岐原将軍(阪東妻三郎)の決定は矢垣案の採択であった。兵団主力部隊は早速山を越え、先行部隊は敵兵の侵入を阻む包囲網を作るべく急いだ。しかし残る右翼部隊は弾薬が尽き果て、そして戦闘司令部が敵軍残存部隊に包囲され危機に陥った。通信途絶で戦況を前線に伝えられない杉参謀は、自ら兵を率いて友軍戦車隊との接触に向かうのであった。〔109分/モノクロ〕 | [投票] |
★2 | 鯨の中のジョナ(1993/伊=仏) | ジョナ(ルーク・ペターソン)に、辛い時は「鯨の腹で暮したヨナ」の挿話を思い出せ、と母は教えた…。ユダヤ人迫害の時代。父マックス(ジャン・ユーグ・アングラード)と母ハンナ(ジュリエット・オーブリー)、そしてふたりの子ジョナを巡る状況は日増しに悪化していた。ユダヤ人はソロモンの星の紋章を胸に付けられ、買い物や仕事すらも不自由な生活を余儀なくされていた。そして彼らは収容所へ。ジョナはそこで靴の革を剥がす仕事をやらされ、腹が減ってはコックに残飯を分けてもらった。母がいつか言ったように、ジョナはここがパレスチナに向かう途中の通過点と信じていた。〔93分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦!大海獣(1976/日) | 平穏な海に突如巨大な大海獣が現われ、潜航艇バチスカーフが危機に晒された。ゲッターロボGは早速海へと飛ぶが、彼らの力は及ばなかった。敵は巨大化したかつての恐竜、ドラゴノザウルスと特定され、これを葬るために一大スーパーロボット軍団が組織された。彼らはドラゴノザウルスに集中攻撃を浴びせるが、ちぎれた首が再生するような怪物を相手に苦戦を強いられた。そんな中、ボスボロットで無理やり戦闘に参加したボス(大竹宏)を呑み込んだ海獣を巡り、攻撃を続けようとする鉄也(野田圭一)と救助を主張する甲児(石丸博也)が衝突する。〔31分/カラー/ワイド〕 | [投票(1)] |
★2 | UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー(1976/日) | 宿敵恐星ヴェガの月面基地に親衛隊長バレンドス(柴田秀勝)が降り立った。司令官ガンダル(富田耕生)をも震え上がらせる冷酷な男バレンドスは、自ら地球攻撃に向かった。不安を感じた甲児(石丸博也)は、大介(富山敬)に連絡せず単身立ち向かい、円盤獣に囚われる。甲児の脳波からかつての勇者・グレートマジンガーを知ったバレンドスは自らそれを駆って、迎え撃つ大介のグレンダイザーに立ち向かうのだった。悪魔の使者となったグレートマジンガーを、グレンダイザーは倒すことができるのだろうか!?〔27分/カラー/ワイド〕 | [投票(1)] |
★2 | グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突(1975/日) | 早乙女研究所が巨大な敵に襲われた。早速発進したゲッターロボは、異星人のメカの攻撃を受け苦戦を強いられた。新兵器グレートブースターを完成させていないグレートは助太刀できず、ゲッターチームはムサシ(西尾徳)を倒される。グレートは彼の仇討ちのためにも急発進を余儀なくされるが、超合金の刃を受け付けない敵怪獣の前には無力だった。そこへ新たなるゲッターロボGが新隊員ベンケイ(八奈見乗児)を伴って現われた。二体のビーム攻撃を受けた怪獣は、逆にエネルギーを吸収して巨大化する。切り札・グレートブースターの完成はまだなのか?〔25分/カラー/ワイド〕 | [投票(1)] |
★2 | グレートマジンガー対ゲッターロボ(1975/日) | 鉄を常食とする宇宙怪獣ギルギルガンが円盤に導かれて地球に降下した。ゲッターチームのリョウ(神谷明)、ハヤト(山田俊司)、ムサシ(西尾徳)は迎え撃つべくゲットマシンを発進させる。だが、兜教授(柴田秀勝)の深謀遠慮によりグレートを駆る鉄也(野田圭一)らは迎撃を見送る。ゲッターロボは円盤爆破に失敗して引き上げ、グレートはギルギルガンを足止めしようと発進して惨敗する。すべてはおのおのが功を焦ったのが原因だと悟った両者は、共同作戦で宇宙の侵略者を迎え撃つのだった。〔30分/カラー/ワイド〕 | [投票(1)] |
★3 | プテラノドン(2005/米) | ハンティングを楽しんでいた男たちは、山奥の洞穴で育まれた「なにか」に惨殺された…マイケル教授(キャメロン・ダッド)とケイト(エイミー・スローン)ら古生物研究班は、中東の火山の変動で目覚めた「なにか」を追って森の奥へと向かった。同じ頃、ベルゲン大尉(クーリオ)率いる米軍特殊部隊は、テロリストの首魁ヨレン(イヴォ・カトザリダ)を逮捕すべくその部下たちと戦いながら森を進んでいた。そこに「なにか」…太古の翼手竜の群れが出現した!次々と人々を爪にかけ、食い殺す翼手竜を前にして、目的の異なったふたつのグループは同行を余技なくされるのだった。新たな目的は、翼手竜を全滅させ、生き残った仲間を救出することだ。〔92分/カラー〕 | [投票] |
★4 | 関東無宿(1963/日) | 女学生トキ子(松原智恵子)の父親は、その街を拠点とする極道組織組長、伊豆(殿山泰司)であった。足下で働く鶴田(小林旭)に伊豆は言い知れぬ不信感を抱いていたが、トキ子の親友花子(中原早苗)は鶴田の甘いマスク、鋭い眼光の虜となり心を許すのだった。そんな花子を売り飛ばす三下に、渋面を見せるだけの伊豆の怖れるものは、むしろ組の縄張りを荒らす新興組織、吉田組の台頭だった。おりしも花子に心を寄せる吉田組のダイヤモンドの冬(平田弘三郎)は、この暴挙を知り命知らずの行動に出る。そして伊豆に命じられ鶴田も花子を追うが、彼の前に女博徒辰子(伊藤弘子)が現われる。『地底の歌』の鈴木清順版リメイク。〔92分/スコープ〕 | [投票] |
★2 | 戦場のなでしこ(1959/日) | 日本敗戦。満州から帰国の船を待ちわびる女性たちは、敵兵の陵辱から身を守るべく、黒髪を切り男に変装して身を隠していた。そんな中、救護所の看護婦たち…婦長・堀(小畑絹子)をはじめ荒井(三ツ矢歌子)、小田(大空真弓)らは満州人に混じってなおも仕事を続けていたが、彼女らに向けられる視線は冷たかった。だが、かつての上司であった軍医・吉成(宇津井健)の救護所への着任は、みなを、そして恋人だった荒井を勇気付けるのだった。やがて5名の看護婦に転属命令が下るが、一月経っても彼女らからは何の便りもない。荒井らは交代を申し出るが、同僚田崎(田原知佐子)ら先達の任務は想像を絶するものであった。〔78分/カラー/スコープ・サイズ〕 | [投票] |