★1 | 日本の黒幕(1979/日) | 時の総理、平山(金田龍之助)が航空機の売り込みに絡んで外為法と脱税容疑で東京地検と国税の家宅捜査を受け、同時に影の総理と言われるフィクサー山岡邦盟(佐分利信)宅にも捜査が入った。右翼やマスコミでごったがえす山岡邸に少年が侵入し短刀で切りかかるが失敗し、門下生の今泉(田村正和)は責任感から腹を切ろうとしたが諫められる。そして、山岡は少年を一光(狩場勉)と名付け手元に置くことにしたのだが…。当初、児玉誉士夫をモチーフにした大島渚監督作による実録路線として発表されながら頓挫した題材が『日本の首領』シリーズ3部作のヒットで再浮上し高田宏治脚本により映画化された作品。 | [投票] |
★1 | ザ・トレイン(1989/米=ユーゴスラビア) | アメリカの女子高生ビヴァリー(メアリー・コーナート)は仲間達と古代悪霊儀式の研究にユーゴスラビアにやって来た。彼女たちを引率するのは大学教授のアンドロモレク(ボー・スベンソン)だったが、彼の真の目的とは古代儀式の実践で処女である彼女たちを儀式の生贄として捧げることだったのである。襲い来る不可思議な出来事に遭い次々と仲間達が殺されていく中、ビヴァリーは必死の脱出を試みるのだが…。イタリア映画『デアボリカ』と『ザ・ショック』という無関係な映画が米公開された際に勝手につけられた題『Beyond the Door』をとうとう本題にしてしまった無節操イタリアンホラー。 | [投票] |
★1 | 四月の魚 Poisson d'avril(1986/日) | 26歳で城戸賞に入選し初監督した「夜明けのエクスプレス」で日本監督協会新人賞を受賞、主演女優の衣笠不二子(赤座美代子)と結婚し日本のスピルバーグと賞された映画監督の根本昌平(高橋幸宏)は7年間映画を撮れないでいた。彼は芸術への想いをフランス料理に注ぎ自宅のキッチンで料理作りに没頭する。ある日、数年前CM撮影で訪れたアラニア島の酋長パナポラ(丹波哲郎)から手紙が届く。来日するので泊めてくれと言うのだが、アラニア島では友情の証として妻を一晩提供する習慣があったのである…。大林宣彦の劇場映画監督第14作。 | [投票] |
★1 | オールナイトロング(1992/日) | 定時制高校に通う慎治(鈴木亮介)とエリート進学校に通う徹也(家富洋二)と上流階級に産まれ何不自由ない生活を送る健介(角田英介)の3人は通り魔殺人事件に遭遇した切欠で知り合い、ガールフレンド同伴で健介の家でホームパーティを開く約束をした。健介は町で見かけた大人びた良子(若山幸子)を誘おうとして逆に弄ばれ傷つき、徹也は予備校で江理(後藤宙美)を誘おうとプレイボーイ玉利(田口浩正)に協力を頼み裏切られ、慎治は通学途中で声をかけた葉子(加山由美)と惹かれ合うがパーティ当日に葉子は不良グループに襲われレイプされ重傷を負わされたのだ…。松村克弥の劇場映画デビュー作。 | [投票] |
★1 | 茂みの中の欲望(1968/英) | 17歳の高校生ジェイミー・マクレガー(バリー・エバンス)は異性を意識し始めた男の子で、朝から晩までエッチな妄想ばかりしている。彼が恋いこがれるメアリー(ジュディ・ギースン)や彼に関心を持つプレイガールのオードリー(バネッサ・ハワード)等と性体験を重ねるが、幻滅感かつのるばかり…。そして、徐々に異性熱が冷めていき、大学に入学したジェイミーの前に現れたのは…。クライブ・ドナーの第10作。 | [投票] |
★1 | レ・ブロンゼ スキーに行く(1979/仏) | 象牙海岸で知り合った自分勝手な連中が又もやって来たのはアルプス有数のスキー場のヴァル・ディーゼル。クレープ屋のジジ(マリー・アン・シャゼル)は青年医師ジェローム(クリスチャン・クラビエ)と結婚し、30歳年上の老人と一緒に現れたクリスティーヌ(ドミニク・ラバナン)は色気を振りまく。中年男のベルナール(ジェラール・ジュニョー)は傍若無人な行為を繰り返す。そんな中、ドン・ファン気取りのジャン・クロード(ミシェル・ブラン)は女と見ればアッタックを繰り返し振られ続ける…。「レ・ブロンゼ」シリーズ第2作でルコントの第3作。フランス映画祭での公開時邦題は『人間模様』。 | [投票] |
★1 | 犬笛(1978/日) | 親子3人平凡だが幸せな秋津(菅原文太)の生活は娘の良子(松下実加)が誘拐された為崩壊した。妻の順子(酒井和歌子)は心労から発狂し、警察の捜査も行き詰まる。秋津は鉄を連れて旅に出る。実は良子は異常聴覚の持ち主であり、常人では聴けないゴールトンホイッスル(犬笛)の音が聞こえるのだ。秋津が全国を犬笛を吹きながら歩くことによって、いつか良子がそれを聞き持って出た犬笛を吹き返してくれるなら鉄が反応するはずという、僅かな望みに賭けたのである。北海道から始まった旅で秋津は幾つかの手がかりを掴んでいく。一方、犯人の三枝(原田芳雄)の元で良子は死の危機に瀕していた…。西村寿行のベストセラーを映画化した三船プロ創立15周年記念作品。 | [投票] |
★1 | ナオミ(1980/日) | 38歳の独身で生真面目な宝飾貿易商の譲治(斎藤真)はスナックで働く高校中退のナオミ(水原ゆう紀)を知って一緒に暮らすようになる。そして、ウブなナオミを自分の思うがままの女にすべく持てる限りの財と知性をそそぎ込んだ結果、我が儘女になってしまった。家出して戻ってきたナオミとの間に互いに干渉しないという協定を結ぶ譲治であったが…。谷崎潤一郎作「痴人の愛」4度目の映画化。 | [投票] |
★1 | ロス市警特捜刑事 惨劇のX’masイヴ(1987/米) | クリスマスの夜、宝石店主が首を刺されて殺害される。息子でロス市警の刑事ジョニー(ブラッド・デイビス)は復讐を誓うのだが、探り当てたアイスマンと名乗る犯人は元同僚のアイザック(ジョナサン・バンクス)なのであった。彼は現役時代に同僚との諍いから首を刺されて声を失い今ではボイスアダプターを使った不気味なる声の持ち主と成り果て精神を病みジョニーを逆恨みしているのであった。アイザックは自分が殺した同僚の妹のキャシー(シャロン・ストーン)を騙してジョニーに罠を仕掛ける…。監督を『ゴッドファーザー』の原作者マリオ・プーゾの娘ドロシー・アン・プーゾが手掛けたポリスアクション。 | [投票] |
★1 | 激動の昭和史 軍閥(1970/日) | 1936年に勃発した2・26事件を契機に軍部は国内への統制力を強め近衛文麿(神山繁)内閣を擁立、東条英機(小林桂樹)を陸相に任命する。やがて、山本五十六(三船敏郎)連合艦隊司令長官指揮のもと真珠湾攻撃が遂行され、戦局は拡大の一歩を辿るのであった。そんな中、新聞記者の新井(加山雄三)は国民に真実を伝えるべく奔走するが軍部から弾圧される…。67年の『日本のいちばん長い日』から始まった東宝の8・15シリーズの4作目。 | [投票] |
★1 | 極東黒社会(1993/日) | 新宿・歌舞伎町では日本のやくざ共栄会、台湾の七友幇、香港の三和会が三つどもえの抗争に明け暮れていた。三和会はイタリアマフィアのバローネファミリーと手を結び七友幇の一掃を目論む。フリーの麻薬売人、加納(役所広司)は三和会から協力を求められるが断った。そんな中、バローネファミリーを追ってニューヨーク市警の覆面捜査官ラリー(ショー・コスギ)が来日した…。馬場昭格監督のデビュー作。 | [投票] |
★1 | 凶弾(1982/日) | 少年院仲間の英夫(石原良純)、昭彦(古尾谷雅人)、正一(山田辰夫)の3人は英夫の父の遺品である猟銃を撃ちに行った帰りに検問で車を盗難車と疑われ、尚かつ猟銃所持を咎められて乱闘となった。正一が捕らえられ逃げた2人は銀行強盗を試み失敗。昭彦が車に轢かれて英夫はフェリーを乗っ取るのであった…。20年に1度の大型新人と言われた当時衆議院議員だった石原慎太郎の次男、石原良純のデビュー作。 | [投票] |