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水那岐さんのあらすじ: 投票数順

★4彌次喜多道中記(1938/日)江戸の街々に名を轟かす大義賊、鼠小僧次郎吉(杉狂児)。家督を継ぐことを強いられて苦悩する放蕩の侍、遠山金四郎(片岡千恵蔵)。ふたりはある日料亭の庭で出会い、お互いに相手を認め合いながら別れた。それぞれの理由があって江戸を旅立ったふたりは、江戸の有名人弥次郎兵衛(河部五郎)と喜多八(ディック・ミネ)に間違われることではからずも道連れとなり、東海道を旅することと相成った。初顔合わせのとき、お互いの扮装の下の素顔を見なかった金四郎と次郎吉はやがて友情で結ばれ、旅芸人の一座に世話になったことで、一座に身を寄せる姉弟の役に立ちたいと感じ始める。〔96分/スタンダード〕[投票]
★2劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王(2008/日)文部科学省のはからいで、紅渡(瀬戸康史)は高校に進学して学校生活をおくることとなった。その引っ込み思案さを案内役のなつき(岡本玲)にサポートしてもらう渡だったが、唯一の彼の特技であるヴァイオリンを手にしたとき、なぜかなつきは激しい拒否反応を見せるのだった。一方、宿敵ファンガイアを凌駕した戦闘力を持つ魔族レジェンドルガが出現、名護(加藤慶祐)や恵(柳沢なな)の迎撃を軽く退け、破壊の限りを尽くす。その危機から彼らを救ったのがライダー・レイこと白峰(山本匠馬)だったが、彼は他を蔑しきった功利主義者の素顔を隠し上層部に取り入った。そして魔族の血をひく脱走囚人杉村(堀内健)が魔界城の王座につく。〔71分〕[投票]
★3無頼無法の徒 さぶ(1964/日)明治初期。二枚目で腕の立つ栄二(小林旭)と愚図ながら誠実なさぶ(長門裕之)は同じ経師屋に勤める仲の良い職人コンビだった。栄二に心を寄せる得意先の奉公人すえ(浅丘ルリ子)も、彼らの絆を引き裂くことはできないと認めていたほどだ。だが、その得意先で栄二は窃盗の濡れ衣を着せられ、牢に囚われる。すえとともに栄二に面会したさぶは、栄二の目の前で自分こそが犯人であり、自分を蔑む栄二への憎しみからこの事件を画策したと吐露する。激昂し、さぶに殴りかかった栄二は寄せ場へと連行される事となった。そして復讐鬼と化した栄二は、さぶへの殺意のみを胸に島からの脱走を謀るが、それはある出来事により頓挫するのだった。〔102分/白黒〕[投票]
★3やくざの詩(1960/日)日本に3つしか存在しない幻の拳銃「ゲルニカ」。医師であった男・哲也(小林旭)はその銃弾に恋人の命を奪われ、復讐鬼と化して日本中を放浪していた。ピアニストとして入り込んだ佐伯組で思いがけずやくざの命を救った哲也は、同じくそこに出入りする医師の水町(金子信雄)にその腕を見抜かれ、水町の娘・道子(芦川いづみ)にも手酷い言葉をかけられつつ心を惹かれてゆくのだった。その頃佐伯組と、敵対する黒沢組とに関係する拳銃ブローカーとして、哲也の昔馴染みである一郎(二谷英明)が動き始めるが、彼の弟である右手を失った男・次郎(垂水悟郎)こそが哲也の狙う仇であった。それを知った一郎は、次郎を逃がそうと画策する。〔87分/スコープ〕[投票]
★3インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013/米)フォーク歌手ルーウィン(オスカー・アイザック)はステージの後、見知らぬ男に強かにぶちのめされ、翌朝を知り合いのゴーファイン教授(イーサン・フィリップス)宅で迎えた。家を出ようとして教授の飼い猫を逃がしてしまった彼は、なんとかつかまえてミュージシャン仲間のジーン(キャリー・マリガン)に預けようとするも、ルーウィンとの火遊びで妊娠した彼女は中絶手術代を出せと息巻く。その後も金のために軽蔑するポップ歌手のバック演奏で稼ぐだけでは済まず、ジャズマンのターナー(ジョン・グッドマン)やジョニー(ギャレット・ヘドランド)と新境地を目指す彼だった。2013年カンヌ映画祭にてグランプリを受賞。〔104分〕 [more][投票]
★4ローザ・ルクセンブルク(1985/独)20世紀前半のヨーロッパに生きた女性革命家、ローザ(バーバラ・スコーワ)。若くして社会主義運動に身を投じた彼女は、主張を違える者あらば同志であっても日和見主義者と罵倒する苛烈さを秘めながら、恋愛にあっても夫君ヨギヘス(ダニエル・オルブリフスキ)に、裏切りをも許さぬ女王のような扱いを求める激情家でもあった。だが、激動のロシア革命期にあってローザと同志たちの言説は食い違いを見せはじめ、ヨギヘスの不倫にも激昂した彼女は若者コスティア(ハンネス・イェニケ)との関係を誇示するに至る。そして第一次大戦を迎え、党にあってローザの平和主義は指導者リープクネヒト(オットー・ザンダー)らに否定されるのだった。〔122分〕[投票]
★3家路(2014/日)震災後の福島に、長きに渡り故郷を捨てたままの次郎(松山ケンイチ)が帰ってきた。彼は捨てられた先祖の土地にクワを入れ、昔通りの百姓仕事に没入してゆく。そこに流れてきた同窓生の北村(山中崇)と人影なき故郷を巡りつつ、次郎はここに来た理由を語るのだった。一方、次郎の異母兄である総一(内野聖陽)は認知症ぎみの義母の登美子(田中裕子)、それに妻の美佐(安藤サクラ)や娘(志村美空)とともに、仮設住宅で無為な毎日を過ごしていた。権力者であった父(石橋蓮司)に似ず凡庸だった彼は、仕事もなく美佐にデリヘル嬢として稼がせる毎日のなかで、焦燥を抑えきれなくなっていたのだ。そんな折、次郎が戻ったとの知らせが入る。〔118分〕[投票]
★3人生はノー・リターン 僕とオカン、涙の3000マイル(2012/米)地球にやさしい3種の天然素材からできあがった、画期的な新洗剤を完成させたアンディ(セス・ローゲン)。彼はそれを手にアメリカ大陸横断のセールス旅行に出るにあたり、とりあえず母のジョイス(バーブラ・ストライサンド)のいる実家に立ち寄る。昔から変わらず傍若無人で愛情過多な彼女に閉口するアンディを前に、爆弾発言をするジョイス。アンディの名は、昔つきあっていた憧れの男性「アンディ・マーゴリス」から命名したというのだ。仰天するアンディだったが、恋愛下手な母のために一計を案じ、彼女をセールス旅行に同伴させる。最終目的地は、いまだ現役だという会社役員アンディ・マーゴリス(アダム・スコット)の住む町だ。〔96分〕[投票]
★3機動戦士ガンダムUC episode7 虹の彼方に(2014/日)「ラプラスの箱」の在り処は示された。フロンタル(池田秀一)旗下の部隊はその奪取に向かい、それに乗じたリディ(浪川大輔)もバナージ(内山昂輝)に挑む。だがその戦いは、身を擲って解答を示したマリーダ(甲斐田裕子)によって終止符を打たれるのだった。バナージはミネバ(藤村歩)を伴って「メガラニカ」の中枢に赴き、そこでビスト財団の祖サイアム(永井一郎)に対面する。まさに彼の口から「ラプラスの箱」の正体が語られたその時、「箱」を奪うべくネオ・ジオングを駆ったフロンタルが降臨、破壊の限りを尽くす。そしてマーサ(塩田朋子)は地球より、すべての関係者を葬るためにコロニーレーザーの射角を定める。シリーズ完結編。〔90分〕[投票]
★4メイジーの瞳(2012/米)まだ6歳の少女メイジー(オナタ・アプリール)の母親はロックスターのスザンナ(ジュリアン・ムーア)、そして父親は美術品ディーラーのビール(スティーヴ・クーガン)だ。ふたりはメイジーを愛する気持ちは持ってはいたが、その陰では反目しあい、離婚届けにサインを済ませていたのだった。ベビーシッターのマーゴ(ジョアンナ・ヴァンダーハム)は新しいビールの妻になり、メイジーにありったけの愛情を注ぐ。一方スザンナと結婚したバーテンダーのリンカーン(アレクサンダー・スカルスゴール)も、不器用なりにその手でメイジーを包み込む。こうして身勝手な大人たちの間で翻弄されながら、彼女は自分にとっての家族を見極めてゆくのだ。〔99分/スコープ〕[投票]
★4よりよき人生(2011/仏=カナダ)短気で行動派の学食調理士ヤン(ギヨーム・カネ)は、自分のレストランをもつ夢を抱いていた。まず足場を固めるべくシェフとして店々に腕を売ろうとする彼だが、断られ通しであった。そんな店のひとつで彼を迎えたナディア(レイラ・ベクティ)にヤンは惚れ、親密な仲になる。レバノン生まれのナディアはバツイチの子連れであったが、ヤンは意に介することもなく忽ち息子のスリマン(スリマン・ケタビ)とも家族同然に仲良くなるのだった。彼らがリゾート地の湖畔に遊びにいった時、ヤンはそこにレストランに改装できそうな廃屋を見つけ、一も二もなく購入する。だが、経営に不慣れなために彼は融資において致命的なミスを冒してしまった。〔111分/スコープ〕[投票]
★2しあわせカモン(2009/日)やくざの哲夫(今井雅之)の一言から水商売に飛び込んだ扶美江(鈴木砂羽)は、彼と結婚し一人息子の哲也をもうけた。扶美江は哲也(高橋至恩)に最大限の愛情を注ぐが、ある日哲夫から裏稼業で手に入れた覚醒剤を渡される。隠せと言われたその粉に手を伸ばしたことから扶美江の日常は崩れ、夫や息子の前で禁断症状を露呈してしまう。全ては明らかになり、扶美江は哲夫と離婚して隔離施設で医師(大和田伸也)の面倒になり、哲也は養護施設に引き取られた。それでも母子の蜜月は続くが、やがて母の退院とともに亀裂は大きくなる。そして母親の情夫(三浦誠己)との生活を目の当たりにし、哲也(高橋賢人)は非行に走るのだった。〔118分/ヴィスタ〕[投票]
★3二郎は鮨の夢を見る(2011/米)「シンプルを突き詰めるとピュアになる」。ライター山本益博は、「すきやばし次郎」店主小野二郎の寿司をそう評する。正月休みのあいだが一番落ち着かないという仕事人間の二郎は、自宅と銀座にある店とを行き来する毎日だ。そんな彼の握る寿司は一切の虚飾を排した、単純明快な品。これが内外の賓客を唸らせ、85歳という高齢のシェフにして唯一ミシュラン・ガイドの三ツ星評価を受け続ける理由となっている。彼の息子たちであり、後継者として支店の暖簾を守る小野禎一小野隆士もまた、父である以上に師である二郎への尊敬の意を隠さない。職人・二郎の腕前と職人哲学をデヴィッド・ゲルブのカメラが捉えてゆく。〔82分〕 [投票]
★2レイルウェイ 運命の旅路(2013/豪=英)第二次大戦時に従軍、心に深い傷を負ったローマクス(コリン・ファース)は、時として風景の中に日本人将校・永瀬(石田淡朗)の幻影を認める経験を重ねてきた。彼はある日列車で同席したパトリシア(ニコール・キッドマン)と恋に墜ちるが、彼女との結婚もトラウマを覆すことはできず、その眼前で狂態を日々あらわにするのだった。心よりローマクスを心配するパトリシアは、彼の戦友であったというフィンレイ(ステラン・スカルスゴール)に原因を問う。フィンレイの語る事実は、かつて若きローマクス(ジェレミー・アーヴァイン)が投入された東南アジアの「死の鉄道」建設現場の出来事だった。彼の密かな罪が、彼自身を地獄へ追いやったのだ。〔117分〕[投票]
★3天と地を駈ける男(1959/日)零細航空会社の社長だった稲葉(石原裕次郎)は、嵐の空へ飛び出し事故で愛機を潰した。病院で迎えた医師・慧子(北原三枝)に手厳しくやりこめられ、彼は慧子もいる日本空輸に入社、一からやり直すことにする。稲葉はどんな時も動物的カンで危機を乗り越えてきたゆえに、学業そっちのけでマイペースに徹するが、彼の前に現われた二世教官ヘンリー(二谷英明)は、徹底的合理精神を説いてそれを批判する。ヘンリーに反駁する稲葉は、ヘンリーとの結婚を控えている慧子に腹を立てるほど彼女を愛していたのだ。ヘンリーへの挑発を見かねて、慧子の父・尾関(芦田伸介)は先輩パイロットとして稲葉を殴り倒し、稲葉の亡父から受けた恩義を告白する。〔94分/スコープ〕[投票]
★3晴れた日に永遠が見える(1970/米)大学の教壇に立つ心理学者シャボー(イヴ・モンタン)の研究室を、ある日22歳のデイジー(バーブラ・ストライサンド)が訪れた。恋人であるウォーレン(ラリー・ブライデン)との結婚を間近に控えているという彼女は、チェーンスモーキングの悪癖をシャボーの催眠術で治療してもらいに来たのだ。だが、デイジーは内面にある秘密…予知能力をはじめとする超常能力を隠していた。シャボーの術で過去に意識を飛ばしたデイジーは、前世である侯爵夫人メリンダの名を名乗る。夫であるロバート(ジョン・リチャードソン)のため悲劇の生涯をおくる彼女に、シャボーは心を奪われてしまうが、彼女の臨床ノートはそれどころでない反響を内外に生むのだった。〔129分〕[投票]
★4チョコレートドーナツ(2012/米)ルディ(アラン・カミング)はベット・ミドラーを内なる目標とするゲイのパフォーマーだ。ある日彼のショーを見ていた弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)を抱きしめたルディは、ポールから渡された電話番号のメモを胸に帰宅した。そんなとき自室の隣に、ダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)が人形を手にひとり座っているのをルディは見る。マルコはそこにいた麻薬患者の女(ジェイミー・アン・オールマン)の息子だったが、彼女は逮捕され養育者は現れない。心を揺すぶられたルディは、ポールにこの相談を持ちかけ、一度は尻込みされたものの彼とともにマルコと暮らす許可を得る。だが、それをポールの上司は胡乱な目で見るのだった。〔97分〕[投票]
★38月の家族たち(2013/米)オクラホマ。詩人ベヴァリー(サム・シェパード)は喉頭ガンを患う妻ヴァイオレット(メリル・ストリープ)のため家政婦ジョナ(ミスティ・アパーム)を雇って間もなく失踪した。ヴァイオレットの連絡により、その妹である陽気なマティ・フェイ(マーゴ・マーティンデール)が実家を訪れる。やがて3人の娘たち…ひとり娘を抱える気丈な長女バーバラ(ジュリア・ロバーツ)、従兄との交際を重ねる不器用な次女アイビー(ジュリアン・ニコルソン)、そして恋愛に奔放な三女カレン(ジュリエット・ルイス)らとその伴侶たちも現われると、薬に冒されての奇矯な発言をもって、ヴァイオレットは娘たちに愛憎半ばする感情をぶつけてゆくのだった。〔121分〕[投票]
★4アクト・オブ・キリング(2012/デンマーク=インドネシア=ノルウェー=英)アンワル・コンゴは、誰憚ることなきインドネシアきっての「プレマン(やくざ)」だ。1965年の政情不安期に、彼と部下たちは「国を蝕む」共産主義者や華僑たちを殺戮し、一躍この国の英雄に祭り上げられた。そんなアンワルに、当時の虐殺を今一度再現する映画を創りたい、との話を映画監督ジョシュア・オッペンハイマーが持ちかけた。この国の未来のため、アンワルは陽気なデブ幹部ヘルマン・コトらに誘いをかけ、あの時代のトレスを試みる。M・ブランドーやA・パチーノに憧れたハリウッド党のアンワルにとって、その映画は「野蛮な」アカどもをぶち殺してゆくエンタメ志向の大作になるはずだった。だが、その信念は彼自らの意識により変容してゆく。〔121分〕[投票]
★2オン・ザ・ロード(2012/仏=米=英=ブラジル=カナダ)人生の指標を見失いかけていた若き作家サル・パラダイス(サム・ライリー)は、ある日驚嘆すべき男を紹介される。ディーン・モリアーティ(ギャレット・ヘドランド)というその男は、自動車泥棒のプロとして鳴る自由人だった。ディーンの新妻であるメリールウ(クリステン・スチュワート)との乱交を経て、彼らと意気投合したサルはともにセックスとドラッグの日々に埋没してゆく。ディーンに憧憬の心を抱くサルの友人カーロ(トム・スターリッジ)、そしてメリールウの存在を理解しながらディーンが再婚相手に定めたカミール(キルスティン・ダンスト)などを惹きつけるディーンに、サルは複雑な意のこもった視線を向けるのだった。〔139分/スコープ〕[投票]