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檸檬さんのお気に入りあらすじ

市川崑物語(2006/日)★4 91歳にして現役監督であり続ける市川崑。自身による30年ぶりのリメイク版『犬神家の一族』公開を記念して、自分の映画制作の原点は76年版「犬神家の一族」にあるという岩井俊二が、脚本・監督・編集を担当した長編ドキュメンタリー。1915年、三重県伊勢市に生まれ、幼くして父を亡くし女ばかりの家に育った市川は、漫画と活動写真が大好きな少年だった。市川の映画人生は、これぞ天職とばかり飛び込んだJOスタジオ(現東宝)のアニメーション部から始まった。その後、大戦をはさみ砧撮影所での和田夏十夫人との出会いを経て、今に至る市川の映画作りの軌跡と、その作品群への岩井の憧れと尊敬の念が思い入れたっぷりに描かれる。(85分) (ぽんしゅう)[投票(1)]
細雪(1983/日)★5 大阪船場の名家・蒔岡家の四姉妹の物語。戦争の足音が忍び寄る昭和13年、鶴子(岸恵子)、幸子(佐久間良子)、雪子(吉永小百合)、妙子(古手川祐子)、そして幸子の夫・貞之助(石坂浩二)は、京都の料亭に花見のために集まった。全員が揃うなり幸子が雪子に持ちかけた縁談をめぐって鶴子と言い争いに。幸子の夫・貞之助がせっかく持ってきた縁談を、断われと言うのである。おっとりと、しかし激しい言葉のやり取りが続く。二人のそんな様子にも、雪子は全く意をかいさない。まるで他人事のように悠然としているのであった。・・・・谷崎潤一郎の名作「細雪」の三度目の映画化。83年度キネマ旬報・ベストテン第2位。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
武士道残酷物語(1963/日)★4 関が原の戦いで浪人となった飯倉(中村錦之助)は流浪の末に信州の小藩堀家に拾われ仕官する。子々孫々まで主家に「忠義」を尽くすとの誓詞を出して・・・その後彼は主家を救う為に一命を賭して切腹した。そして時代は変わるが飯倉の子孫は主家に翻弄されながらも「忠義」を貫く。どんなに踏みにじられようとも苦渋の末に「忠義」を守った。神風特攻隊、モーレツ社員、時代は昭和になっても飯倉の子孫は国家・会社に忠誠を誓うのだが・・・飯倉家の7世代を中村錦之助(後の萬屋錦之介)がひとりで演じ分け、この年のベルリン映画祭金熊賞を受賞。123分。 (sawa:38)[投票(1)]
上意討ち 拝領妻始末(1967/日)★4 会津藩士笹原伊三郎(三船敏郎)が剣の腕を見込まれて笹原の家に婿入りしてから20数年、恐妻の前に頭の上がらない日々が続いていたある日。藩主の側室お市の方(司葉子)が殿の不興を買い大奥から暇を出された。行き先は伊三郎の息子の与五郎(加藤剛)の妻として「拝領」せよと言う。渋々と「拝領」した嫁ではあったが、この若夫婦なかなか睦まじく幸せな家を築きはじめていた。しかし事態は急変、藩主の跡継ぎが急死し、お市の方が生んだ男子が世継ぎとなるにつけ、藩は生母たるお市の方を大奥へ「返上」せよと迫る。妻と理不尽な宮仕えに、全てを飲み込んできた男もこの「上意」には怒り、そして伊三郎父子の抵抗が始まった。 (sawa:38)[投票(1)]
鍵(1959/日)★4 郁子(京マチ子)は古美術鑑定家の剣持(中村鴈治郎)の貞淑な妻の仮面を被りながら、娘である敏子(叶順子)の婚約者・木村(仲代達矢)と密かな関係を持っていた。剣持はそれを知りつつ、衰え始めた性本能を奮い立たせるために知らぬ顔を決め込んでいた。ある日郁子は慣れぬブランデーを口にし、浴室で貧血に倒れた。後日、剣持はそんな彼女に無理矢理酒をすすめ、裸体の彼女の写真を撮って木村に現像させるのだった。その興奮と木村へのジェラシーに、剣持の性衝動は頂点に達した…。〔大映・107分・カラー〕 (水那岐)[投票(1)]
「女の小箱」より 夫が見た(1964/日)★5 株の買い占めによる会社乗っ取りを画策するキャバレーのオーナー(田宮)は野心的な男。 偶然の出会いから、乗っ取り目標の会社の課長夫人(若尾)を見初める。 彼女が持つ株主名簿の情報を手に入れるために、罠を仕掛け、網を張る田宮。 ソコへ幼なじみの「経済的に自立しながら性的に奔放な女医さん」やら「女スパイ」やら「オーナーの愛人でヒヒ親父から金を搾り取るためのセクサロイド・チーママ」やら「一工員からたたき上げの社長」やら「戦前的家長制度を引き継ぐ実兄」やらが乱入してきて、「色と欲のアラベスク」が展開する。 この物語の行き着く果てにはナニがあるのか?愛のアムネジアか?? (ボイス母)[投票(3)]
赤線地帯(1956/日)★3 国会で4回目の売春禁止法議論がなされる中、東京・吉原の赤線「夢の里」では、今日も夜の女たちが働いていた。がめつく金をため込んでいる、店のナンバーワン・やすみ(若尾文子)、病気で失業中の夫と乳飲み子を抱えるハナエ(木暮実千代)、一人息子を生き甲斐にしている年増のゆめ子(三益愛子)。そしてそこに、神戸から家出してきたミッキー(京マチ子)が加わる…。[86分/モノクロ/スタンダード] [more] (Yasu)[投票(3)]
しとやかな獣(1962/日)★4 マンションの一室で優雅に暮らす元軍人の前田夫妻(伊藤雄之助山岡久乃)。娘(浜田ゆう子)は流行作家(山茶花究)の妾になって彼からさんざん金をしぼり取り、そのツテで芸能プロダクションに入社した息子(川畑愛光)は会社の金を使い込んでいる。そのために社長に怒鳴り込まられても、彼が帰った後は涼しい顏の夫妻。つまりこの一家は家族ぐるみで詐欺行為を働いているのである。しかし、息子と関係があった幸枝(若尾文子)という会計係の女が来てから、前田家の事情は大きく変わるのだった。[96分/カラー/シネマスコープ] [more] (Yasu)[投票(2)]
きょうのできごと(2003/日)★4 大学院に進む正道(柏原収史)のお祝いで、友人たちが彼の家に集まった。恋人同士の中沢と真紀(妻夫木聡田中麗奈)は将来の夢を語り合う。テレビでは「ビルの壁の間に挟まってしまった男」のニュースが流れている。けいと(伊藤歩)は気弱なかわち(松尾敏伸)に急接近し、かわちは彼女(池脇千鶴)とうまくいかないことを先輩の西山(三浦誠己)に話す。テレビはやがてクジラが沿岸に座礁したことを伝える。彼らの些細な日常は、非日常と隣り合わせで流れていく。[110分/カラー/アメリカンヴィスタ] (Yasu)[投票(2)]