コメンテータ
ランキング
HELP

けにろんさんのあらすじ: 投票数順

★3さすらい(1957/伊)北イタリア、ポー河流域の精糖工場の労働者アルド(スティーヴ・コクラン)は夫が豪州に行ってしまったイルマ(アリダ・ヴァリ)という女性と同棲して7年になり、娘も1人もうけていたが、イルマは結婚を承諾しなかった。或る日、豪州から夫の死亡通知が届き、これで晴れて結婚できると思ったら、もう愛は冷めたと言われる。アルドは娘を連れて当てのない放浪の途についたが…。アントニオーニの日本初公開作となった監督第18作。[投票]
★4甘い人生(2005/韓国)ソウルのスカイラウンジのマネージャー、ソヌ(イ・ビョンホン)は非情と怜悧さを身上に7年間にわたり裏社会のボスのカン(キム・ヨンチョル)に仕え今の地位を手にした。今日も今日とてカンの商売敵パク社長(ファン・ジョンミン)が送り込んだゴロツキどもを一瞬にして叩きのめしたソヌであったが、カンに呼ばれて指示を受ける。彼が1週間上海に商用で行ってる間、愛人のヒス(シン・ミナ)を見張ってくれと言うのだが…。キム・ジウンの監督第6作。[投票]
★5渇望(1949/スウェーデン)元バレリーナのルート(エヴァ・ヘニング)は夫バッテイル(ビルイェル・マルムスティィーン)と第2次大戦後のドイツを旅行しているがバレエへの挫折と堕胎経験からの不妊に悩むルートは夫と口論が絶えない。2人の回想に登場する女達。バッテイルの嘗ての恋人ヴィオラ(ビルギット・テーングロート)とルートのバレエの同僚ヴァルボルイ(ミミ・ネルソン)。スットクホルムに於ける彼女たちの物語は悲劇的結末を迎える。現在形の2人。列車の車中から見る戦火の禍根。増幅される絶望と暗澹。やがて列車はストックホルムへ…。ベルイマン監督第7作。[投票]
★4ヴェラ・ドレイク(2004/英=仏=ニュージーランド)1950年。第2次大戦の記憶も冷めやらぬロンドンの下町。ヴェラ・ドレイク(イメルダ・スタウトン)は今日も今日とて近隣の人々を世話しに立ち寄りながら我が家に帰って来た。やがて、夫のスタン(フィル・デイヴィス)、息子のシド(ダニエル・メイズ)、娘のエセル(アレックス・ケリー)が帰宅、ささやかな夕餉が始まる。夫婦の心配はエセルの結婚だが、抜かりのないヴェラは近所住まいのレジー(エディ・マーサン)を夕餐に誘っていたのだ。慎ましくも幸せなドレイク家であったが…。スタウトンはベネチア国債映画祭、全米批評家協会賞、NY批評家協会賞、英アカデミー賞他の女優賞を受賞した。[投票]
★4レディ・ハード 香港大捜査線(1987/香港)香港警察の腕利き女刑事アンナ(ミシェール・ヨー)は悪の組織壊滅の為に重要な証拠のマイクロフィルムを握りそうになるが、「教授」(ジョン・シャム)たち窃盗団の手で奪われる。偽造屋フィンガー(ツイ・ハーク)の密告で空港に犯人を追いつめるが、突如現れたインターポールの刑事でマーシャルアーツの達人キャリー(シンシア・ラスロック)に手柄を横取りされてしまう…。ミシェール・ヨー(当時ミシェール・キングその後ミシェール・カーンを経てヨーとなる)の『皇家戦士』に続く主演第2作。[投票]
★3バウンディン(2003/米)羊は有頂天であった。何故なら彼が一度陽気に飛び跳ねだすと草原の生き物たちは呼応するようにリズムに合わせ至福なる一体感に包み込まれるから。しかし、或る日、人間がやって来て羊は哀れ毛を刈られ赤いムキ身の姿に…。失意のどん底の羊は最早跳ぶ気力さえも失った。そんな彼の前に伝説の角兎ジャケロープが姿を現す…。『Mr.インクレディブル』併映のピクサーの短篇。3Dで製作されたらしいが日本では通常の上映だった。[投票]
★1呪いの迷宮 ラビリンス・イン・ザ・ダーク(1988/伊)古代宗教の研究家アラン・ウィットモア教授(ローランド・ウィベンガ)はハンガリーの協力者ロート教授(ウィリアム・バーガー)からの連絡が途絶えたのでブダペストへ飛び、教授の助手だというジュヌヴィエーヴ(パオラ・リナルディ)の案内で教授宅を訪れるが、彼の挙動は著しく不審なのであった。そして、翌朝、教授の自殺死体が発見され、アランは残された手帖をもとに謎を追求していくのだが、邪悪な宗教団体が浮上してくる…。ジャンフランコ・ジヤーニの監督第2作。[投票]
★3人生は素晴しい(1980/露=伊)地中海沿岸の某国。元空軍パイロットだったアントニオ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)は気儘なタクシー運転手として暮らしていたが、岡惚れするマリヤ(オルネラ・ムーティ)の働くカフェで反政府運動家をタクシーに乗せたことから、警察に目を付けられ投獄される。彼はマリヤの為に決して口を割らないが、反政府グループからも見離されアントニオは孤立化していく…。グレゴリー・チュフライが初めてイタリア資本と組んだ監督第9作。[投票]
★1すっかり…その気で!(1981/日)映画製作を夢見る芸能プロ社員のたかし(ビートたけし)は有田(植木等)という胡散臭い男の製作話に乗せられて奔走するが、結局金を持ち逃げされてしまった。ならば、銀行のOLをひっかけて金をちょろまかそうとするが、間違って整形外科勤務のさち子(烏丸せつこ)を口説いてしまう。「金を出せばスターにしてやる」との言にさち子は病院襲撃を提案、たかしは極右思想のスタントマン安村(本田博太郎)を仲間に引き入れ計画をすすめるが…。ビートたけしの初主演作となった小谷承靖の監督第14作。[投票]
★2悲しい色やねん(1988/日)銀行員の夕張トオル(仲村トオル)は実は大阪の暴力団、夕張組組長寿美雄(高島忠夫)の1人息子なのであったが、寿美雄が四国巡礼中に三池(小林薫)組と諍いを起こした為、単身乗り込み事を収める。その中で今は三池組幹部となった高校時代の同級生、桐山(高島政宏)と再会した。引退するという寿美雄の言で銀行を退職したトオルは借金のカタに押さえた玩具会社社長に就任すると組を解散、組員を社員として雇用、ビジネス拡大を志向する。しかし、三池がそれを黙って見てるわけなかった…。小林信彦原作による森田芳光劇場映画監督第10作。[投票]
★1殺人核弾頭 キングコブラ(1993/米)嘗て弟フランクリン(ハンク・チェイン)の罪を被って服役した元警官で現自動車修理工のトラヴィス(ロレンツォ・ラマス)は今では弟の恋人となった元彼女ロンダ(フランキー・ソーン)の依頼でトラブルに巻き込まれた弟を助けるべく立ち上がった。しかし、トラヴィスの現彼女リンディー(キンバリー・ケイツ)が浮気と疑い嫉妬の怒りに燃えさかるのだ…。アボリアッツ・ファンタスティック映画祭グランプリ監督ティボー・タカックスの劇場映画第5作。[投票]
★2港町紳士録(1979/日)横須賀に1年ぶりに帰港したマグロ漁船から降り立った身長2メートル、体重100キロの巨漢、赤鬼のジョー(千田孝之)は小料理屋「ひょうたん」に直行する。彼はそこの娘、咲子(友里千賀子)に惚れているのだが告白できず、その懊悩を咲子に言い寄る男達を片っ端から血祭りに上げることによって解消するのであった。しかし、父金造(ハナ肇)の心配をよそに咲子は今日も趣味の自然音の録音に出かけ、そこで高校時代の生物教師、星(吉幾三)と再会するのだが…。『男はつらいよ』の併映作として連作された吉幾三主演作で広瀬襄監督第6作。[投票]
★1インディア・ソング(1975/仏)1937年のカルカッタ。フランス大使夫人アンヌ=マリー・ストレッテル(デルフィーヌ・セイリグ)は夫の赴任先のアジア各地で浮名を流す放蕩的日々を過ごしながらも気品を失わない女性。人は彼女を「貴腐ワイン」と」呼んだ。大使館でのパーティの夜、嘗て精神に異常をきたして左遷された元副知事(ミシェル・ロンスダール)が現れる。白人社会の異端2人は惹かれ合うかに見えたのだが…。直截的台詞を廃し画面外からの声で物語が進行するマルグリット・デュラス監督第6作。[投票]
★2黒い神と白い悪魔(1964/ブラジル)大地主制度下のブラジル。牛飼いのマヌエロ(ジェラルド・デル・レイ)は余りの仕打ちに地主のムーライス(アントニオ・ピンドゥ)を殺してしまい、妻ローサー(イオナ・マガリェイイーンス)と山に逃れる。そして、神父シバスチャン(リーディオウ・シルヴァ)率いる宗教集団の仲間になるのが、彼等は抗政府のゲリラ集団だったのだ。しかし、地主たちは殺し屋アントニオ・ダス・モルテス(マウリシオ・ド・パーレ)を雇うと討伐へ差し向ける…。66年サンフランシスコ映画祭大賞受賞のグラウベル・ローシャの監督第4作。[投票]
★4ハサミ男(2004/日)半年間で2人の女子高生が喉にハサミを突き立てられ連続して殺された。警察の捜査は進展せぬ一方、マスコミは「ハサミ男」と命名してスキャンダルに報じた。そして今、安永(豊川悦司)は第3のターゲットを物色して街を彷徨する。安永と同居する知夏(麻生久美子)は自殺願望を持つ厭世的女性であったが、安永の殺戮を手伝わされていた。そんな2人は、犯行の下見に出かけた郊外の夜の公園で女子高生の死体を発見してしまう。そして、その喉にはハサミが深々と差し込まれていた…。99年メフィスト賞受賞の殊能将之原作を映画化した池田敏春劇場映画第14作。[投票]
★3悪女軍団(1981/日)立川の弱小一家の堀越組組長が殺され後妻の涼子(八並映子)と娘の真紀(風祭ゆき)、昌子(泉じゅん)は復讐を決意し、殺害犯の南郷(吉原正皓)組組員の大島(東龍明)と町田(益富信孝)を色仕掛けで誘き寄せ殺害する。しかし、その背後で米軍基地跡地を巡って土地所有会社社長の田畑(宇南山宏)と不動産会社の石沢(中尾彬)、代議士の笠井(高木均)が糸を引いていたことが見えて来る…。勝目梓原作鈴木則文脚色による小沼勝監督第34作。[投票]
★3背徳の仮面(1990/英)ロンドンのウエスト・ハーウッド病院で雑役夫として働いていたハリス(ポール・マッギャン)は門前の小僧の習いで医学知識を習得してしまった。折しも新人医師の交通事故に遭遇すると、そのIDカードを盗み取り「サイモン・ヘネシー」として名門ロイヤル・クリフトンの採用試験にも合格してしまう。そして、救急医として勤務し始めたハリス=ヘネシーに看護婦クリスティーン(アマンダ・ドノホー)は惹かれ始めるのであったが、生半可な知識のハリスは院長夫人セリア(バーバラー・リー・ハント)に誤って注射をして死なせてしまう…。クリストファー・モラハンの劇場映画第3作。[投票]
★2ハウス・オブ・ザ・デッド(2003/独=米=カナダ)孤島での乱痴気パーティに参加すべく港にやって来たサイモン(タイロン・レイツォ)、アリシア(オナ・グローアー)、グレッグ(ウィル・サンダーソン)、シンシア(ソーニャ・サロマ)、カルマ(エヌーカ・オークマ)の5人の若者達は船に乗り遅れてしまった。自費で船をチャーターすべく居合わせたサリッシュ(クリント・ハワード)という船員に頼むが、言下に拒否される。その島は「死の島」として恐れられていたのだ。しかし、船長カーク(ユルゲン・プロホノフ)が現れ彼は金を積まれると遂に承諾したのだが…。人気シューティングゲームの映画化。[投票]
★3無秩序な少女(1989/仏)売春とドラッグでの荒んだ生活の果てに20歳で刑務所送りとなったマリー(エマニュエル・ベアール)は慰問の小劇団に心惹かれるものを覚える。出所後、行き所の無い彼女は劇団を訪ね、そこに身を寄せるのであった。教師ロベール(ロベール・オッセン)が熱心に彼女に演技指導を処するが、ついに彼女の心は開かれることはない。マリーの関心も徐々に退き、とうとう昔の爛れた生活へと戻ることになるが…。ベアールが汚れ役に挑んだヤニック・ベロン監督第14作。[投票]
★3オン・ザ・ロード(1982/日)代々木署の富島(渡辺裕之)は酔っ払い男(岡田真澄)を白バイで追跡中に原付バイクの女性、礼子(藤島くみ)を軽くはねてしまうが、上司の高森(室田日出男)は見舞いを禁ずる。数ヶ月後、礼子を街でみかけた富島はショックを受ける。彼女は明らかに脚を引きずって歩いていたからだ。彼女は事故の後遺症でモデルの仕事を辞めたのだ。アパートを訪ねた富島は彼女が姉さち子(秋川リサ)の車で故郷の沖縄に向かったことを知る。勤務を放棄し白バイで追跡の途に付いた富島。やがて、警察とマスコミを巻き込んだ追跡戦が展開される…。ロマンポルノの那須真知子、ピンクの和泉聖治共に一般映画デビューとなった作。[投票]