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水那岐さんのあらすじ: 更新順

★3イロイロ ぬくもりの記憶(2013/シンガポール)シンガポール。やんちゃ盛りの少年ジャールー(コー・ジャールー)の両親は多忙を極め、子供を教育する暇さえないためにメイドを雇い入れる。やって来たのはテレサ(アンジェリ・バヤニ)、フィリピン系の女性である。彼女と同室に眠ることに拒絶の態度を見せるジャールーだったが、やがて彼はテレサの甲斐甲斐しくひたむきな接しかたに心を開くようになるのだった。だが、時代は不況への坂を転げ落ちる様相を見せ、営業マンの父親(チェン・ティエンウェン)は失職してしまう。そして家の屋台骨を支える母親(ヤオ・ヤンヤン)は、日々の苛立ちをテレサに向けるようになってゆく。カンヌ映画祭新人監督賞ほか受賞のアンソニー・チェン作品。〔99分〕[投票]
★3ザ・ホワイトタイガー(2021/インド)「俺は白虎、まれに生まれ出る天才だ。奴隷で終わる人生など似合わない」バルラム(アダーシュ・ゴーラヴ)の父は貧しいカーストに相応しい一生を終えたが、子の彼は自分で人生を選択できると信じていた。家族から有り金をふんだくってゆく地主の家族のもとに戻ってきた、アメリカ帰りの甥アショク(ラージクマール・ラーオ)。その都会的な風貌に、自分が仕えるに相応しい主人のイメージを抱いたバルラムは、自らを売り込みその運転手となる。アショクに献身的に仕えるバルラムだったが、誕生日を迎えた主人の妻ピンキー(プリヤンカー・チョープラー)が浮かれて車のハンドルを握ったとき全ては狂う。彼女は路上の子供を撥ねてしまったのだ。〔132分〕[投票]
★3バーニング・ゴースト(2019/仏)青年ジュスト(ティモテ・ロバール)は長い眠りから覚めた。彼は案内役の人物のもとを訪ね、これからどうするべきかを聞く。数年が過ぎ、ジュストはいくらかのことを理解した。彼のように、一部の人にしか見えない存在は多くいる。彼らは一度死んでいるのだが、何らかの目的を抱いてこの世に帰ってきたのだ。ジュストは自分の目的を思い出すために、しばらく案内役の仕事を手伝っていたのだった。そんなとき、電車で彼はひとりの女性に呼び止められる。アガト(ジュディット・シュムラ)という彼女は、もと恋人だった彼そっくりの男を探していた。彼女の話にジュストは心を動かされ、やがてどちらからともなく抱き合った。しかし、次の朝異変が起こる。〔106分〕[投票]
★3ラジオ・コバニ(2016/オランダ)イスラム国・ISによって蹂躙され、占領されたシリア北部の町、コバニ。大学生の娘ディロバン・キコはラジオ放送をはじめる…クルド人民防衛隊の迎撃と連合軍の支援空爆によって故郷が奪還された朝に。人々はISの猛攻から逃げた。残った者たちも焼かれ、首をはねられた。そしてコバニは瓦礫の海となった。だが、それらに瞳を伏せている日々は過ぎ去り、人々は街の再建に乗り出す。ディロバンはかれらを鼓舞するように指導者や詩人の声を引き出し、人々の希望の声を拾う。絶望から再生に向かうひとつの街の素描であるドキュメントフィルム。〔69分〕[投票]
★3ロバマン(2019/日)元サラリーマン、今は孤独な隠居の身である吉村(吉田照美 )は、世間の悪に怒りながら手を出すこともできず、愛聴するラジオ番組に小さな怒りをしたためたハガキを送る68歳の男だ。妻(熊谷真実)や孫(小池美波)にも相手にされない非力な彼だったが、ある日UFOに攫われ、それに乗ったロバ星人に「ロバマン」に変身する腕バンドを授けられた。68分だけ無敵の能力を使える力を得た吉村は町内の悪に敢然と立ち向かい、皆から賛否両論を受けながら「正義」の鉄拳をふるう。そんな彼を脅威と感じた悪の親玉・オールナイト星人(笑福亭鶴光)は、邪悪の使者を差し向けるのだった。吉田照美68歳記念作品。〔68分〕[投票]
★3夕方のおともだち(2021/日)老母を介護しながら水道局に勤める男・ヨシダ(村上淳)は、夜には女王様・ミホ(菜葉菜)の待つクラブで責め苛まれるマゾヒストだった。だが、この頃の彼はSMプレイにも身が入らず、しまいにはミホに呆れられてお仕置きを中断されるような日々が続いていた。かつてヨシダを調教し、鞭の味を忘れられぬ体にしながらも、ある日突然店を辞めてしまったユキコ(AZUMI)のことを思い出すからだ。ミホとは心を理解しあい、平凡なセックスをもしあう仲ながら、ヨシダにとって彼女は友人以上にはならなかった。おりしも彼らの市の市長選挙が迫るある日、ユキコが候補の男のウグイス嬢を務めているのを知ったヨシダは、ミホを放り出して彼女を追う。〔115分〕[投票]
★4カランコエの花(2016/日)ある高校、7月。女生徒・月乃(今田美桜)たちは仲良し4人組でいつも行動している。彼女らのクラスで英語の授業が休みの日、保健のハナ先生(山上綾加)が教壇に立った。先生が黒板に大書したのは「LGBT」の文字。誰もが知る性的少数派の総称だ。ハナ先生は、決してこういった人々は異常ではない、差別してはならないと滾々と説いた。だが男生徒・裕也(笠松将)は他のクラスでは英語は行われたと聞きつけ、うちだけあんな授業をしたのは張本人がクラスにいるんじゃないか?と笑う。彼の無責任な放言は日を追うごとに真実味を帯び始め、月乃にある日ひとりの女子が声をかける。第26回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でグランプリ受賞。〔39分〕[投票]
★1コルボッコロ(2019/日)人類が高度集中社会の原動力として「自然の力」を利用し、その杜撰な使用に怒り彼らに牙をむいた精霊たちを封印して十数年。権力者の忘れ形見のすず姫(西野七瀬)は、毎日学ばされる歴史書にうんざりし、皆のいないうちに勉強部屋を抜け出して冒険に出た。都市の中央にそびえ禁忌の対象となった塔の頂上にあった、奇妙な鳥居のもとに転がるトゲだらけの玉。仲良しのすいか少年(原奈津子)が「タネ」だというそれをすずが植木鉢に植えると、「タネ」はたちまち成長し動物とも植物ともつかぬ「コルボッコロ(大森日雅)」になった!それはすず姫を乗せて空を飛び夢中にさせたが、お目付け役のじい(茶風林)はコルボッコロを危険と判断するのだった。〔34分〕[投票]
★3西部戦線異状なし(2022/独)第一次大戦末期。17歳の少年パウル(フェリックス・カマラー)は友人たちとともに陸軍に入隊し、洗い立ての軍服を受け取って意気揚々と出兵した。塹壕戦の続く北フランス戦線に配属されたパウルたちは、そこで先輩カット(アルブレヒト・シュッフ)と友情を結び、ともに近隣の農家からガチョウを盗んで食べるなどの浮かれ気分を楽しみながらも、現実が想像より苛酷な日々の連続であるとすぐに納得させられるのだった。一方、ドイツ軍将校エルツベルガー(ダニエル・ブリュール)は膠着状態に陥った戦争を終結させるべく、上層部を説得し敵国フランスとの休戦条約を結ぶべく奔走する。1930年ハリウッド映画の独国リメイク。〔147分〕[投票]
★2イノセント15(2016/日)同級生・成美(小川紗良)に、銀(萩原利久)は愛を打ち明けられるが、すぐ「ごめん」と頭を下げる。銀は成美のことなど好きではなかったからだ。しかし成美は彼を諦めず、同じ高校に通って、そこでもう一回愛を告白する、と執拗にアピールするのだった。実は親が離婚している成美は、薄情な母(宮地真緒)によって愛人に初夜権を買われていたのだ。同じ頃銀がビジネスホテルの自宅に帰ると、昔逢った男が父親(山本剛史)のそばにいた。彼は妻を亡くした父に寄り添ってくれた男であり、愛し合う仲だという。父の恋人に嫌悪感を抱く銀は成美に会いにゆき、彼女を求める義父から奪い取るが、好きでもない成美とどうするか考えあぐねるのだった。〔88分〕[投票]
★3すすめ、カロリーナ。(2018/日)ポーランドの女性、若きカロリーナ。母国で日本の将棋に触れ、その虜となる。慣れぬゲームで次々と倒される母国人を物足りなく思い、はるばる日本へとやってくる。だが、ここで初めての敗北を喫する彼女。同じ女性棋士でも本場の棋士はレベルが違う。帰途につきながら彼女は熟考を重ねる。…ひとり悩み、成長してゆく若者の奮闘を淡々と描く。〔3分〕[投票]
★1あした世界が終わるとしても(2019/日)幼い頃、母親が呆気なく突然死してしまい、それ以来少年・真(梶裕貴)は非社交的人間に身を落とした。彼の幼馴染み・琴莉(内田真礼)は真に対し欲望を露わにしろと言いたい気持ちを抑え、告れよ馬鹿と毒づく日々だった。さて、外宇宙にはある計画の結果もう一つの地球が併存することになり、専制君主コトコ(千本木彩花)によって支配されるもうひとつの日本が生まれていた。ふたつの地球の住人には必ず育ちの違う同一人物がいる、という法則があり、片方が死ねばもう片方も息絶えるとの事実が明らかになる。真とつながったテロリスト・ジン(中島ヨシキ)は真を守り琴莉を倒すため星を越え、察知したコトコも手を打つのだった。〔93分〕[投票]
★4ちひろさん(2023/日)海沿いの町。ここに住む女子高生のオカジ(豊嶋花)は、密かに憧れるひとりの女性の写真を撮り続けていた。彼女の名はちひろ(有村架純 )さん、弁当屋の看板娘をやっているもと風俗嬢のお姐さんだ。彼女は人気者で、男たちの嬌声を独り占めしながら、飄々とそのあいだを渡り歩く。ホームレスの爺さん(鈴木慶一)も、手のつけられない悪ガキ・マコト(嶋田鉄太)も、彼女にかかれば気の合った友達に成り代わる。そしていつしか、自分が抱えた孤独を癒されてゆくのだ。先輩風俗嬢のバジル(van)は、もと店長(リリー・フランキー)と彼女の接近に嫉妬するが、店長とちひろさんは不思議に男女の仲にはならなかった。〔131分〕  [投票]
★4聴こえてる、ふりをしただけ(2012/日) さっちゃん(野中はな)は母を失った。お父さん(杉木隆幸)は「いつでも一緒にお母さんはいてくれる」と、形見の指輪に紐をつけてさっちゃんの首からかけてくれた。学校にゆけば級友たちも気遣ってくれ、彼女も皆に迷惑をかけまいと気丈にふるまうのだった。そんな折、さっちゃんのクラスに転入生のんちゃん(郷田芽瑠)が入ってくる。その子は朗らかな子だがお化けが苦手で、誰かと一緒でなければトイレにも入れない怖がりだった。さっちゃんは彼女に手をさしのべ、母の指輪がのんちゃんをも守ると励ます。だが、さっちゃんは周りからだんだんに空白と不幸に包まれてゆく。現役看護師今泉かおりの手になる、ベルリン映画祭準グランプリ受賞作品。〔99分〕[投票]
★3わたしたちの宣戦布告(2011/仏)そいつらは根っからの遊び人だった。男の名はロメオ(ジェレミー・エルカイム)で、女の名ときたらジュリエット(ヴァレリー・ドンゼッリ)だ。「あたしたち、不幸な恋人同士になるかもよ?」などとほざきながら、夜にはしっかりベッドの中におさまっていた二人だった。そしてなりゆきでウエディングベルを鳴らしたロメオとジュリエットは、名をアダム(セザール・デセ)という一人息子を授かる。アダムは元気だったがよく泣き、人一倍ミルクを欲しがったが、それを全て吐いてしまうあたりにロメオは不審を感じていた。果たして医者の言うには、アダムは脳腫瘍を抱えているというのだ。夫婦は、ここで病魔との闘いを決意する。(100分) [投票]
★3安重根と伊藤博文(1979/朝鮮民主主義人民共和国)19世紀末。清やロシアより国土を護るとの名目で、日本は朝鮮に軍隊を駐留させ、政権を奪い事実上の属国とした。閣僚内部の親日分子の力を借り、日本は朝鮮に「日韓合弁」と「乙巳保護条約」を締結させ、朝鮮という国家の息の根を止めた。憂国の志士たちの中には国への殉死を選ぶ者もあったが、若き抵抗運動家・安重根(イ・インムン)はあくまで日本と戦い、朝鮮侵略の元凶・伊藤博文(ファン・ヨンイル)を倒すのが最善の道と考え、行動するのであった。 〔106分/カラー〕[投票]
★3好きになるその瞬間を。 告白実行委員会(2016/日)雛(麻倉もも)は中学の頃、とんでもない出会いを経てなおも先輩の恋雪(代永翼)に魂を奪われ、高校合格した彼を追って彼の学校に入学できるよう勉強に励んだ。そんな雛を、お隣の幼馴染みである虎太郎(花江夏樹)は切歯扼腕の思いで見つめながら、つい表面では冷たい態度をとってしまうのだった。そして高校には無事合格し、思い人を追う雛の、恋雪への誰にもやさしい態度を越えての思いは日々つのってゆく。屈折した思いから雛と恋雪のあいだに割り込もうとするアリサ(東山奈央)、そして恋雪の八方美人ぶりに苛立つ虎太郎たちに目もくれず告白を敢行しようとする雛。それをよそに、自分の愛に走る恋雪。その結果は…?〔62分〕[投票]
★4暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー(2022/日)天才少女漫画家として将来を期待されながら、謎の盗作疑惑で転落、正義のヒーローにまで落ちぶれてしまったオニシスター(志田こはく)だったが、まだこの稀代のナルシスト娘の虚栄心をくすぐる案件は転がっていた。自称天才監督・黒岩(姜暢雄)のブレインである敏腕映画プロデューサー(島崎和歌子)が、事もあろうに彼女を、盗作疑惑に湧いたコミック『新・初恋ヒーロー』実写版のヒロインにスカウトしたのだ。しかもヒーロー役に決定したのは超「上から目線」の実在スーパーヒーロー、ドン・モモタロウ(樋口幸平)だ!さっそく目立ちたがりの敵味方は戦いを忘れて映画にのめり込む。物語に収拾など、つく筈もないッ!〔30分〕[投票]
★4ずっと前から好きでした。 告白実行委員会(2016/日)「ずっと前から好きでした」…榎本夏樹(戸松遥)は、放課後の誰もいない教室で、ただひとりの相手・瀬戸口優(神谷浩史)を前にそう告白した。夏樹にとって優は幼馴染みであり、その日も「告白の予行演習」として相手をしてもらっていたのだ…夏樹にとって、それは常に本気の告白だったのだが。そんな彼女に、同じクラスで思い切ったイメチェンをしてきた綾瀬(代永翼)はコンサートのチケットを手渡す。一方、心優しく引っ込み思案な男子・蒼太(梶裕貴)はかねてから告白を決意していたあかり(阿澄佳奈)に声をかけるが、緊張のあげくマヌケな対応をしてしまった。絶望に沈む彼だが、友のエールを背に更なるチャンスを狙う。〔64分〕[投票]
★2俺は死なないぜ(1961/日)エキストラ・バンドマンを務める洋二(和田浩治)は、喧嘩っ早く正義感の強い青年だ。彼は早朝マネージャーに仕事を貰い、ない時には流しのギター弾きとして日銭を稼ぐ生活を送っていた。そんな彼が、義妹の弓子(吉永小百合)から父が急死したことを知らされる。実母の死後、早々に弓子の母であるバーのママ、佳代(奈良岡朋子)と再婚した父の軽薄さに嫌悪をおぼえる洋二ではあったが、それでも「ポックリ病」で呆気なく亡くなったとの知らせを信じられず、彼は父の足跡を追う。その結果俊子(堀井永子 )というホステスと熱海で泊まった旅館で父は死んだと知る洋二。俊子のいたバーで、彼女の情夫・星丸(滝沢修)と出会った洋二は父の裏の顔を知る。〔79分〕[投票]